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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第745回「新しいかどうかなんて,さほど重要じゃないのかもしれない」
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印刷2023/07/27 11:00

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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第745回「新しいかどうかなんて,さほど重要じゃないのかもしれない」

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著者近影
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 自分が何をすごいと考えるか。これ,けっこう重要な事だと私は思っています。エンタメの世界だけでなく,人生においても。
 人生において「何をすごいと考えるか」というのは,つまり「何を目標にするのか」,ひいては「自分がどういう生き方をしたいのか」につながってくると思うんです。それって人それぞれで,自分が置かれた環境によっても「すごい」は変わってくると思います。
 例えば,社会人だと自分よりお金を稼いでいる人に対して,「すごい」と思うことは多いでしょうね。学生だったら自分より成績がいい人に対してだし,もしサッカー部だったら自分よりサッカーがうまい人に対して,そう思うのが自然です。

 自分の置かれた状況で,何に対してすごいと思うか,というのはとても大切です。なぜなら,「じゃあ,自分も近づけるように頑張ろう」だったり,「自分もすごい人間になれるように努力しよう」と思えるから。要は指標になるんですね。
 今の私だったら,自分の人生を生きている人をすごいと思っています。もう少し若い頃は「有名な人」「金稼いでる人」をすごいと思っていましたが……。厳密に言うと今でもそれは思っているけど,自分に当てはめるのは違うなって思い直したんですね。
 現在の私の価値観では,仮に何かの拍子ですごく有名になったとしても,これから巨額の富を得たとしても,それだけではすごいとは思えなくなっているんですよ。端的に言えば,私は自分にしかできない生き方で人生を楽しいまま逃げ切ろうと思っているわけです。だから,どんな状況に置かれていても,前向きに自分の人生を生きている人をすごいと思うんです。

 エンタメの世界において,私が一番すごいと思うのは,今まで見たことのないモノを提供することです。エンタメ全般だとキリがないのでゲイムの話に絞ると,新しいジャンルだったりハードだったりを作るのって,単純にすごいなあと思いますね。
 例えば,ゲームボーイなんて携帯ゲイム機の走りですよ。あれでゲイムの遊び方が変わった。Wiiなんてコントローラの概念を変えたわけで,あれから遊びと生活が密接につながるソフトが増えた。ニンテンドーDSのタッチパネルや,PlayStationシリーズの家電路線のように,前人未踏のものを作り出すのはすごいと思うんです。

画像集 No.006のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第745回「新しいかどうかなんて,さほど重要じゃないのかもしれない」

 お待たせしました。ここからが今週の本題です。私,最近思うようになったんです。そうじゃないものも,すごいんじゃないかって。私はプロレスラーとしては色物なんで,どうしても普通のプロレスじゃない方法を探しちゃうんですね。普通のプロレスだと勝負できないから。だから「今まで見たことないモノ」が好きなんだと思う。いわば職業病です。
 そんなわけで,私のエンタメを評価する基準,一番大きな物差しは新しい体験かどうか。でも,お客さんにとって新しいかどうかなんて,さほど重要じゃないのかもしれない。いや,新しい体験を求めている人もいますよ。私のように。それは事実です。
 ただ,それがすべてじゃない。大切なのは「新しい体験ができたか」よりも「楽しい体験ができたか」なんじゃないか。ここまで文字数を使っといてアレですが,答えはありません。そもそも「楽しい」だって,人によって違うのだから。

 必ずしも新しい必要はない。で,今週紹介するタイトルは「セーリング エラ」(Sailing Era)です。もうこれはね,避けて通れないくらい「大航海時代」でした。
 「大航海時代」シリーズと言えば,コーエーテクモゲームスの名作で私も大好きな作品。15世紀から17世紀にかけて,ヨーロッパの国々が船で世界中を回って海外進出をした時代のシミュレーションゲイムですね。交易,冒険,発見,船の管理。それらの要素をめちゃくちゃ面白くゲイムに落とし込んでいるんですよ。

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 「セーリング エラ」はきっと,「大航海時代」に影響を受けまくっている作品でしょう。もちろんグラフィックスのテイストだったり,「大航海時代」にはない要素もあるけれど,ゲイムとしての面白さは「大航海時代」。ただ,私は思うんです。面白ければそれでいいんじゃないか。ちょっと真面目に語るならば,こうやって面白いモノを紡いでいけばいいんじゃないか,と。
 キャラクターだったり,法律で保護されている技術だったりを盗むのは良くない。そういうものではなく,先人の面白いモノに影響を受けて,自分でも作ってみることはそんなに悪いことだと思いません。
 だから「大航海時代」が好きな人には,遊んでみてほしいと思います。テイストが若干違うから「大航海時代の新作」とは言わないけども,「切り口の違う大航海時代」とは言えるんじゃないかなあ。序盤の船のスピードの出なさにもどかしさはあるけども,それさえ乗り越えられれば楽しいよ。仲間もやたら多いしね。

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 というわけで,今週は「セーリング エラ」をプレイしていて,先人の生み出した面白いモノを自分なりに深掘りしていくっていう生き方もすごいんじゃないかと感じました。いずれにせよ,大切なのは自分が世の中に提供するモノに納得できるか,そういうことなのかなって。すごさにも色々ある。これもまた人生。そんな感じでまた来週,ごきげんよう。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「FINAL FANTASY XVI
PlayStation 5:「ディアブロ IV
PlayStation 5:「eFootball 2023
Nintendo Switch:「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム
Nintendo Switch:「Winning Post 10
iOS:「ヴァイキングライズ
iOS:「ロードモバイル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,7月30日(日)11:30より東京・後楽園ホール「Summer Vacation 2023」を開催します。ディーノ選手は飯野“セクシー”雄貴選手とのタッグで,彰人選手&土井成樹選手と対戦予定です。この試合についてディーノ選手は,「土井選手に本を買わせてやる」と語っていました。
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