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アスペクト比32:9の量子ドット有機ELディスプレイは日本にも投入? ASUSの最新ゲーマー向け製品をチェックしてきた
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印刷2023/06/13 15:23

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アスペクト比32:9の量子ドット有機ELディスプレイは日本にも投入? ASUSの最新ゲーマー向け製品をチェックしてきた

 台湾を代表するPCおよび周辺機器メーカーであるASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,COMPUTEX 2023に合わせて,さまざまな新製品を発表,披露するのが恒例だ。一部の製品については,すでに紹介済みであるが,本稿ではCOMPUTEX 2023に同社が設営した「Republic of Gamers」のブースで見かけた新製品を紹介しよう。

 ゲーマー向けディスプレイでは,アスペクト比32:9のウルトラワイドディスプレイ「ROG Swift OLED PG49WCD」に注目したい。

ROG Swift OLED PG49WCD
画像集 No.002のサムネイル画像 / アスペクト比32:9の量子ドット有機ELディスプレイは日本にも投入? ASUSの最新ゲーマー向け製品をチェックしてきた

 本製品は,49インチサイズで解像度は5120×1440ドット,27インチ級で解像度2560×1440ドットのディスプレイを2枚横につなげたとイメージすれば,サイズ感が分かりやすい。
 ディスプレイパネルには,量子ドット技術を適用した有機ELパネルを採用する。アスペクト比32:9のディスプレイは,国内ではビジネス向け製品が先行しているが,この製品は量子ドット有機ELパネルを採用することで,ゲーマー向けにふさわしい色鮮やかな表示を実現しているのがポイントだ。
 垂直最大リフレッシュレートは144Hzと,ゲーマー向けとしては早いほうではないが,応答速度は0.03msという,有機ELパネルならではの高速応答性を実現している。また,AMD独自のディスプレイ同期技術「FreeSync Premium Pro」にも対応するなど,ゲーマー向けと呼ぶにふさわしい仕様となっている。

 ちなみに,アスペクト比32:9のディスプレイは,Samsung Electronics(以下,Samsung)が以前から積極的に製品化を手がけており,49インチのゲーマー向けディスプレイを世界市場では販売中だ(関連記事,国内では正式販売していない)。ASUSのROG Swift OLED PG49WCDは,パネルサイズと視野の関係で重要な曲率は1800R(=半径1800mmの円を描くカーブ)であるが,Samsung製の49インチディスプレイは1000Rと,曲率と没入感には大きな違いがある。

こちらはCES 2023で披露されたSamsung製の32:9ゲーマー向けディスプレイ「Odyssey Neo G9」だ。湾曲のきつさがよく分かる
画像集 No.003のサムネイル画像 / アスペクト比32:9の量子ドット有機ELディスプレイは日本にも投入? ASUSの最新ゲーマー向け製品をチェックしてきた

 曲率の数字が小さい=湾曲具合が大きいほど,画面に周囲を囲まれる印象が強くなるので没入感は上がる。ただ,複数人で同じ画面を見たり,一般的なPC作業をするときは,曲率が高すぎると見にくく感じることもあるのだ。
 ゲームや用途によって,曲率による向き不向きは異なるので,どちらが最適というわけではないが,没入感をどれくらい重視するかで,選ぶディスプレイも変わってくることは覚えておきたい。

 続いては,グラフィックスカード新製品を見ていこう。
 ASUS製グラフィックスカードでも,とくに注目したいのが,簡易液冷一体型の「ROG Matrix GeForce RTX 4090 Platinum 24GB GDDR6X」だ。

ROG Matrix GeForce RTX 4090 Platinum 24GB GDDR6X。右に見えるのが360mmサイズの大型ラジエータだ
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 ちなみに,ASUS製グラフィックスカードで「Matrix」の名が付いた製品が登場するのは,「GeForce RTX 2080 Ti」搭載の「ROG-MATRIX-RTX2080TI-P11G-GAMING」以来という。
 見てのとおり,製品名にほぼスペックが含まれており,搭載GPUは「GeForce 4090」だ。スペックは未公表だが,展示製品の紹介を読むと,「Highest GPU Boost Clock」と書かれており,液冷化によって大幅なクロックアップを施していると考えていいだろう。搭載するグラフィックスメモリは,容量24GBのGDDR6Xメモリ。補助電源コネクタには,12VHPWRで給電する。

 冷却機構には,120mm径ファンを3基備えた幅約360mmの大型ラジエータを採用しているが,ラジエータは外にあるので,グラフィックスカード自体は2.5スロットほどの厚さに収まっている。
 ただし,ブラケットからは大きくはみ出しており,背の高いカードだ。水平に設置する場合は,サイドパネル側への高さの余裕を確認しておく必要があろう。ライザーカードを使って垂直に設置する取り付け方を想定しているようだ。

スロット厚こそ2.5スロット程度だが,高さ方向に大きくはみ出しているので,一般的なPCケースで水平に配置するにはサイドパネルとの距離が必要だ
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 発売時期や価格は未定だが,コンセプトではなく製品化をともなう展示としており,日本市場にも展開予定という。

 最後に紹介するのは,Wi-Fi 7対応のゲーマー向け無線LANルーター「ROG RAPTURE GT-BE98」(以下,GT-BE98)だ。モックアップが2023年1月のCES 2023で披露されていたので,完全な初出というわけではないが,スペック詳細がかたまり,発売も視野に入ってきたところだ。

ROG RAPTURE GT-BE98。メカメカしい外観で,カラーLEDイルミネーションが点灯しており,シースルーなパーツもある
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 本製品はWi-Fi 7対応の無線LANの機能を備えているが,一方で,有線LANにも手厚い。WAN側に10GBASE-T対応のポートを備えるのに加えて,LAN側にも10GBASE-T対応ポートを1基,さらに2.5GBASE-T対応LANポートを4基(※1基はWAN側と排他使用)を備えているのだ。

展示の背後になってしまったが,背面LAN端子の様子。WAN側10GBASE-T対応はもちろんのこと,LAN側にもひとつ10GBASE-Tポートがある
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 言うまでもなく,無線LANルーターは電波を発する機器なので,各国に応じた電波法令に従って,認可を受けてから出荷するというプロセスを踏む必要がある。GT-BE98を含む今後のWi-Fi対応製品で鍵になるのは,「Wi-Fi 7」という規格だ。
 Wi-Fi 7の概要は,こちらの記事を参照してもらうとして,消費者にとって重要なのは,いつ頃日本でも使えるようになるのかだろう。
 最終的には,日本の電波行政を担当する総務省次第なのだが,「さほど時間を要しないだろう」というのが,一般的な見方である。Wi-Fi 6Eの認可にはちょっとした時間を要したが,これは6GHz帯という,それまでWi-Fiには開放されていなかった周波数帯を新たに使うという事情があった。それに対してWi-Fi 7では,Wi-Fi 6Eまでと同じ2.4GHz,5GHz,6GHz帯を利用するので,周波数帯自体は変わらない。高速化や高機能化は,それの技術要素を組み合わせて実現しているので,少なくともWi-Fi 6E認可ではあった大きなハードルのひとつが存在しない。
 そうした事情もあり,メーカーによってはWi-Fi 6E対応製品をスキップしてWi-Fi 7製品の投入を検討するところもあるようだ。

ROGマニア向けには,ROGブランドのサーマルペースト「ROG THERMAL PASTE」や,ROGロゴ入りステンシルなども用意されていた。映える盛り付けが可能だが,言うまでもなくCPUを取り付けると伸びる
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ASUSのROG公式Webサイト

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