ALIENWARE，ハイエンドデスクトップPC「Area-51」刷新。最新の「R5」では新シャーシで冷却能力と拡張性を引き上げる

ALIENWARE Area-51 R5

　2018年2月20日，Dellの日本法人であるデルは，ゲーマー向けPCブランド「ALIENWARE」のデスクトップPC「ALIENWARE Area-51 R5」（国内製品名：NEW ALIENWARE Area-51。以下，Area-51 R5）を発売した。
　「Triad」（トライアド，3和音）と呼ばれる“巨大なおにぎり”型デザインは従来製品である「ALIENWARE Area-51 R4」を踏襲。ただし，第2世代の新しい内部シャーシを採用することにより，冷却能力や使い勝手を向上させてあるという。具体的には，前面と背面の空気孔を増設して冷却能力を引き上げたり，拡張カードをより簡単に交換できるよう固定機構をドライバーレス化したりしてあるそうだ。

グラフィックスカード固定機構に寄った例。ネジ留めされていないため，ドライバーをを使うことなく着脱できる

　すべてのBTOオプションから構成をカスタマイズ可能な「フルカスタマイズ」に対応するのは，最近のALIENWAREデスクトップPC恒例。その場合，CPUに「Core i7-7800X」，GPUに「GeForce GTX 1050 Ti」を選択したBTO最小構成での価格は29万9980円（税別，送料込）となる。単純計算した税込価格は32万3978円だ。現在デルでは2月26日までの期間限定で発売記念の12％引きキャンペーンを実施中のため，現時点における税込のBTO標準構成価格は28万5100円（税，送料込み）となる点は押さえておきたい。

「GeForce GTX 1080」の2-way SLI構成時に簡易液冷クーラー構成を選択可能となったというイメージカット。CPUに簡易液冷クーラーを標準搭載するのは従来どおりだ

　内蔵ストレージの強化もポイントで，M.2接続SSDを1台，Serial ATA 6Gbps接続のHDDまたはSSDを最大3台までに加えて，U.2接続のストレージを2台まで搭載可能になったとのこと。最大6台もの内蔵ストレージをサポートするPCは，大手メーカー製のゲーマー向けPCでは珍しいポイントと言えよう。
　一方，従来機種では筐体前面に備えていたスロットインタイプの光学ドライブは，Area-51 R5では廃止になっている。

　また，カラーLEDイルミネーションのカスタマイズ機能「AlienFX」も改良されたそうで，従来は20色のカラープリセットから任意の発光色を選択する方式だったのが，約1677万色の中から選択できるようになったそうだ。
　ALIENWAREのPCで共通のプリインストールアプリケーションである「ALIENWARE Command Center」にも改良が加えられ，ユーザーインタフェースが一新となったのも見どころと言えるだろう。

こちらはCES 2018で披露された新しいALIENWARE Command Centerの画面。いかにも今どきなデザインとなった

表　ALIENWARE Area-51 R5のBTO選択肢兼主なスペック

CPU	Core i7-7800X（6C12T，定格3.5GHz，最大4GHz，共有L3キャッシュ容量8.25MB）
	Core i7-7820X（8C16T，定格3.6GHz，最大4.3GHz，共有L3キャッシュ容量11MB）
	Core i9-7900X（10C20T，定格3.3GHz，最大4.3GHz，共有L3キャッシュ容量13.75MB）
	Core i9-7920X（12C24T，定格2.9GHz，最大4.3GHz，共有L3キャッシュ容量16.5MB）
	Core i9-7940X（14C28T，定格3.1GHz，最大4.3GHz，共有L3キャッシュ容量19.25MB）
	Core i9-7960X（16C32T，定格2.8GHz，最大4.2GHz，共有L3キャッシュ容量22MB）
	Core i9-7980XE（18C36T，定格2.6GHz，最大4.2GHz，共有L3キャッシュ容量24.75MB）
チップセット	Intel X299
メインメモリ	PC4-21300 DDR4 SDRAM 最大16GB×4
GPU	GeForce GTX 1050 Ti
	GeForce GTX 1060 6GB
	GeForce GTX 1070（2-way SLI選択可能）
	GeForce GTX 1080（2-way SLI選択可能，簡易液冷選択可能）
	GeForce GTX 1080 Ti（2-way SLI選択可能）
ストレージ	SSD（NVMe接続，容量128GB・256GB・512GB・1TB）
	HDD（Serial ATA 6Gbps接続，容量1TB・2TB）
無線LAN	IEEE 802.11ac（Rivet Networks Killer 1535）
有線LAN	10/100/1000BASE-T（Rivet Networks Killer E2500）
外部インタフェース	USB 3.1 Gen 2 Type-C/Thunderbolt 3×1，USB 3.1 Gen 2 Type-A×1，USB 3.0 Type-A×10，USB 2.0 Type-A×2，角型光デジタル出力×1，3.5mmミニピン×5（ライン入力，フロントL/R出力，サイドL/R出力，リアL/R出力，センター/サブウーファ出力）
公称電源容量	850W・1500W
公称本体サイズ	272.71（W）×638.96（D）×569.25（H）mm
公称重量	最小 28kg
OS	64bit版Windows 10 Home
直販価格	29万9980円（税別，送料込）から

DellのALIENWARE Area-51 R5製品情報ページ

デルは、プレミアムゲーミングパソコンブランド「ALIENWARE」より、最大18コアのインテル プロセッサーと水冷式のデュアルNVIDIA GPUの搭載を実現した究極のゲーミングデスクトップ「NEW ALIENWARE AREA-51」を本日販売開始します。

「NEW ALIENWARE AREA-51」
「NEW ALIENWARE AREA-51」のアップグレードされた新型第2世代トライアドシャーシは、ツールレスでのグラフィックスカード交換機能を備え、前面と背面に通気口を増設、デュアルグラフィックの一部に水冷オプションを採用することで、排熱効果を向上させています。また、新しいストレージオプション（後日発売予定）や、新しいALIENWAREコマンドセンター、1680万色フルカラー照明搭載など、さまざまな点で進化しています。

主な特長

• 第2世代のトライアドシャーシは、グラフィックスカードや拡張カードをツールレスで着脱可能
• 水冷のNVIDIA SLIカード（一部のオプション構成）は、通常の空冷グラフィックスカードと比較し、ベンチマークレベルで最大30 oCの改善を実現、最高品質設定の一部のゲームでも20℃低い温度を実現（デル調べ）
• アクティブファン（水冷のグラフィックスオプションのみ）と通気口の追加により排気能力を向上
• 新しいAlienFX機能はフルRGBをサポートし、最大1,680万色を選択可能
• ALIENWAREコマンドセンターもインターフェースを一新して新しくなりました。ゲームやシステムの設定を調整する機能に加え、ゲームの一括管理も行うなど、様々なゲーム体験を改善
• 新たにU.2ドライブ2台を搭載したうえに、M.2ドライブ1台、および3.5インチドライブ3台のサポートで最大6台のSSDまたはHDDが使用でき、高速のストレージを使用可能
• CPUはターボ・ブースト・マックス・テクノロジー3.0を搭載したインテル Core i9 エクストリーム・エディション プロセッサーが選択でき、超強力なマルチタスク機能を実現
• 最大 64GB(16GB×4)のクアッド・チャネルメモリにより、ゲームに加え、画像処理、ビデオ編集などあらゆるクリエイティブに必要なパフォーマンスを発揮
• 「Killer Double Shot Pro」搭載により、優れたネットワークの応答性を提供
• 1,500W 80PLUS Gold電源ユニットにより、効率性と信頼性に優れたパフォーマンスを実現

販売開始日：2018年2月20日
標準価格：299,980円〜（税抜、送料込み）
製品ページ：www.dell.com/jp/p/alienware-area51-r5/pd
※仕様詳細については、製品ページをご参照ください。