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[COMPUTEX]ROCCAT,「選んだキーだけを点灯させられるキーボード」を披露。「スマホをゲーマー向けサブ画面にするアプリ」も
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印刷2013/06/07 16:15

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[COMPUTEX]ROCCAT,「選んだキーだけを点灯させられるキーボード」を披露。「スマホをゲーマー向けサブ画面にするアプリ」も

TWTC内のROCCATブース
画像集#002のサムネイル/[COMPUTEX]ROCCAT,「選んだキーだけを点灯させられるキーボード」を披露。「スマホをゲーマー向けサブ画面にするアプリ」も
 ドイツのゲーマー向け周辺機器ブランド「ROCCAT」(ロキャット)が,COMPUTEX TAIPEI 2013メイン会場の1つであるTWTC(英文正式名称:Taiwan World Trade Center)のホール1に登場。2013 International CESで同社が発表して話題を集めた,「選択したキーだけ光らせられるキーボード」こと「Ryos MK Pro」が披露された。
 あれこれと説明する前に,まずは下に示したムービーを見てもらえればと思う。


Cherry MXキースイッチ部にLEDが埋め込まれている。これ自体はLEDバックライト付きのメカニカルキーボードでよくある仕様だが,わざわざそれ専用にコントローラを搭載するのがなかなか強烈だ
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 キーボードのバックライトLEDを用いて,波打つように明暗を繰り返したり,色を変えたりするキーボードはこれまでもあったが,それと比べると,色の変わり方の“キレ”がまったく違うのが分かるだろう。
 ROCCATでシニアPRマネージャーを務めるTim Krause氏によると,これは,Ryos MK Proが搭載するZF Electronics製キースイッチ1つ1つに埋め込まれた青色LEDを,ARMアーキテクチャベースの32bitプロセッサを用いた「専用のLEDコントローラ」が制御することによって実現しているのだという。

 このコントローラにより,Ryos MK Proはゲーム中に使うキーだけを光らせたりできるだけでなく,プレイヤーのキーストロークに合わせて光らせたりもできる。また,別途ROCCATから配布されるSDK(Software Development Kit,ソフトウェア開発キット)を用いれば,ユーザー側で任意の(かつ動的な)イルミネーションを開発できるという。

[M1]〜[M5]キーと[T1]〜[T3]ボタンを搭載。表面にグリッド状の模様が見えるが,これがMicro-Dotted Surfaceだ
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 キーボード自体は,「必要十分」(Krause氏)な15キーロールオーバーに対応した標準的な英語フルキー配列。キーボードの左端にマクロ用の[M1]〜[M5]キーを縦に並べ,さらに[Space]キーの手前にも,カスタマイズ可能な[T1]〜[T3]ボタンを配置するデザインだ。USB 2.0×2のハブ機能と,ヘッドセット用のサウンド入出力(3.5mmミニピン×2)をキーボード側に引っ張り出せる機能も持っている。
 一部に光沢をあしらいつつも,指紋などといった汚れの付きにくい特殊加工「Micro-Dotted Surface」で,大部分を覆う表面加工も特徴といえるだろう。

本体奥側両端にUSB 2.0と3.5mmミニピン端子を搭載。ケーブル側の端子はキーボード用のUSB 2.0とハブ用のUSB 2.0各1,3.5mmミニピン×2となる
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余談ながら,Ryosというのはフィンランド語で「奪う」という動詞。Ryosに限らず,ROCCATの製品名は,すべてフィンランド語であるとのことだ
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 気になる登場時期だが,LEDのカスタマイズ機能を廃した「Ryos MK Glow」と,さらにバックライトそのものを廃した「Ryos MK」の下位2モデルが,今後8週間以内に登場予定となっており,Ryos MK Pro自体はその少し後になる見込みとのことだった。
 キースイッチはZF Electronicsの「Cherry MX」で,“Cherry青軸”“Cherry黒軸”“Cherry茶軸”“Cherry赤軸”を搭載した4モデルが用意される。いずれも価格は149ドル。光るゲーマー向けキーボードの大本命となり得るだけに,国内発売にも期待したい。


スマホやタブレット端末を「ゲーム用セカンダリディスプレイ」に変える「Power-Grid」


PC上で動作する,Power-Gridの設定ツール
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 ROCCATは,同社初のソフトウェア開発計画によって登場したアプリケーション「Power-Grid」のデモも披露した。
 これは簡単にいうと,AndroidやiOS搭載スマートフォンを,タッチ操作に対応したセカンダリディスプレイに変えるアプリケーション(以下,アプリ)だ。ここで,「ゲーマー向けのセカンダリディスプレイって何を表示するのさ?」と疑問が浮かんだ読者もいると思うが,そこがPower-Gridのキモ。グリッド(grid,格子)状のエリアに,自分の使いたい機能を好きなように配置して利用できるというのが,Power-Grid最大の特徴である。

Incoming Centerの例。ここではFacebookのタイムラインが流れているが,TeamspeakやSkypeをスマートフォン側で待ち受けることもできる
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 標準で用意されているのは,FacebookにTwitter,あるいはTeamspeakにSkypeといったツールのタイムラインやログを表示する「Incoming Center」と,PCのシステム情報を表示する「System Stats」,手元でマイクミュートやゲームごとの音量調整を行える「Sound Control」の3つ。
 PC上で動作する設定ツールを使えば,これらは横4×縦6のグリッド上に好きな機能を選んで並べることができる。
 要するに,「ゲーム中に待ち受けたい情報やチェックしたい情報,行いたい設定」を,いちいち[Alt]+[Tab]でタスク切り替えをしたりすることなく,スマートフォン側で利用できるようになるというわけだ。

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System Statsの例。PC上の設定ツールからグリッドへ割り当てると,スマートフォン上でシステム情報をチェックできる

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Sound Controlの例。Windowsのサウンド設定ともちろん連動する形で,音量調整やメディアプレイヤーでの再生などを行える

 また,Power-Gridの「Custom Tabs」機能を用いれば,完全に1からグリッドを作り上げて,それをプロファイルとして管理したり,あるいはゲーム用に用意されたプロファイルやほかのユーザーが作ったプロファイルを読み出して適用したりできる。

PC上の設定ツールで,用意されたさまざまな機能から使いたいものを選んで(左),設定ツール上のグリッドに当てはめ(中央),Custom Tabsに登録すると,スマートフォンから当該グリッドを利用できるようになる
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特定のゲームタイトル向けグリッドも提供される(左,中央)ほか,ROCCAT製マウスのカスタマイズを行うためのグリッドも用意されている。右は「Kone Pure」の本体内蔵LEDをスマートフォン上のPower-Gridアプリから変更しているところ
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“Power-Grid用”のクレードル
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 ROCCATでは,このPower-Gridを無償でユーザーに提供しつつ,積極的に使いたいというユーザーに対しては,「キーボードとマウスに手を置いた状態で見下ろしたときに画面が見やすくなる角度」のクレードルを,販売する計画があるとのことだ。ブースに置かれていたのは旧世代のインタフェースを持つiPhone用クレードルだったが,「もちろん新しい世代のiPhone用クレードルは準備中だ。さまざまな形状やサイズに対して互換性をどう保つかといった詳細は教えられないが,Androidスマートフォン用も開発している」(Krause氏)とのことだった。


主力マウス「Kone」の光学センサー搭載モデルと

7月発売のカラバリも撮ってきた


光学センサー搭載ワイヤードモデルとなるKone Pure Optical。Koneはフィンランド語で「機械」の意
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 ROCCATブースにはそのほかに,同社主力のレーザーセンサー搭載マウスシリーズ「Kone」のバリエーションモデルで,初の光学センサー搭載モデルとなる「Kone Pure Optical」と,国内では7月1日の発売が予定されるカラーバリエーションモデル「Kone Pure Color」も置かれていたので,写真中心でお届けしておきたい。

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世界市場では7月末の発売が予定されているKone Pure Optical。最大4000 DPIの設定が可能なセンサーを搭載し,本体重量は90gとされている。サイドボタンも含め,ボタンのスイッチがすべてオムロン製で統一されているのは,レーザーセンサー搭載モデルと同じ

国内では橙(Inferno Orange)と青(Polar Blue),赤(Helfire Red)が7280円で発売予定となっているレーザーセンサー搭載マウス「Kone Pure Color」。トラッキング速度150IPS,最大加速度30Gで,200〜8200DPI設定が可能なモデルだ。「ユーザー待望」(Krause氏)という白モデルもブースには置かれていた
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ROCCAT公式Webサイト(英語)

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