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「黒い砂漠」3rd Anniversary Party開催。ロードマップも公開された会場の模様をレポート
5月8日にサービス3周年を迎えた黒い砂漠では,これを記念したさまざまなイベントが,ゲーム内外で実施されている。今回のパーティーもその1つで,3周年をファンとともに祝おうと企画されたものだ。会場では,ドレスコードに則りフォーマルな姿で来場した300名のファンが,コース料理に舌鼓を打ちながら,交流を深めていた。
本稿ではイベントの様子とともに,会場で発表された2018年の「黒い砂漠」ロードマップについてレポートしていこう。
パーティーの開始に先立って登壇した「黒い砂漠」日本運営プロデューサーの麥谷将人氏は,挨拶の前に「ここ最近は,臨時メンテナンスやメンテナンスの延長に加え,バランス調整などの面でファンの皆さんを不安にさせてしまい申し訳ありません」と謝罪した。そして,要望を始めとしたプレイヤーの意見はすべて目を通したうえで,開発元と共有,協議しており,運営としてできることはこれからも頑張りたいと述べた。
パーティーの司会進行を務めたのは,黒い砂漠の生放送やイベントでお馴染みの佐藤仁美さん(左)と,黒い砂漠 運営スタッフのGMくまきさん(右) |
GMくまきさんの乾杯の合図で,パーティーが幕を開けた |
2018年下半期に巨大ドラゴン・ガーモスがいるドリガンが実装
パーティーでは,日本向けのロードマップも公開された。プレゼンターは黒い砂漠を開発するPearlAbyssのハム・ヨンチョル氏。氏は,「黒い砂漠を愛してくださり,そして本日は3周年のイベントに招いていただき,ありがとうございます。皆さんのご期待に添えるように,良いゲームを作っていけるよう頑張ります」と挨拶を述べた。
最初に紹介されたのは,2018年下半期にアップデートを予定している「ドリガン」。すでに韓国では実装されているが,日本に導入する際にはさらなる調整やクオリティのアップを行いたいと説明された。ドリガンはハイデルの南にある新エリアで,首都「ドベンクルン」や新しい狩り場,ワールドレイドボス「ガーモス」などが用意されているとのことだ。
ドリガンの首都,ドベンクルンの開発には1年ほどかかっていて,ヒマラヤやネパールをモチーフに制作が進められたという。これまでの黒い砂漠の街とは違って高低差があり,ドリガン実装後は,この街がプレイヤーの新しい拠点になるだろうとのことだった。
次に新しい狩り場となる「レッドウルフの村」と「シャレカンの墓」が紹介された。レッドウルフの村の難度はバレンシアと同等で,新しいアクセサリーをドロップするとのこと。かつてドラゴンと戦って死んだシャレカンが眠るというシャレカンの墓は,昼と夜とで難度が異なるマップになるそうだ。こちらでは,これまでにない面白いアクセサリーが入手できるという。
そして,新たなワールドボスとしてレッドドラゴン「ガーモス」が登場。スライドで公開された,切り立った岩がいくつも連なる画像はガーモスの巣で,その奥にはガーモスに喰われた冒険者やハンターの骨が山積みになっているのだという。これまでのボスが出現するエリアとは,まったく異なる雰囲気で,面白い経験ができるとのことだった。
ガーモスは,黒い砂漠において初めてとなる,ドラゴンの姿をしたモンスターで,陸上のモンスターとしては最大の大きさを誇るという。
ハム氏は今回の発表のために用意した画像として,すでに実装されているカランダやヌーベルなどといったワールドボスと,ガーモスの対比図を紹介した。ガーモスの足下にはウォーリアが描かれていて,ガーモスがどれだけ大きいのかが一目で分かる。ハム氏によると「実際に戦闘するとき,ガーモスの姿をすべて見るのは難しいだろう」とのこと。ガーモスは空を飛びながら,範囲攻撃を行ってくるそうで,倒すのはかなり難しそうだ。
ガーモスを撃破すると,ヌーベルやクツムから得られるサブ武器を強化する素材を入手できる。また,ガーモスからドロップする特定のアイテムとの交換で,新ペット「レッドドラゴンパピー」が手に入るとのこと。課金アイテム以外で入手できる初めてのペットとのことだが,入手難度はかなり高そうだ。
ハム氏は,「ドリガンではほかにも,新しい武器や防具の製作,ミニゲームなどの新コンテンツが用意されているので,楽しみしてほしい」とまとめた。
続いて,今後の黒い砂漠についての発表が行われた。
最初に発表されたのは,リマスタリング作業の進捗状況だ(関連記事)。グラフィックスのリマスタリング作業は,ほぼ完了しているとのこと。8月ぐらいには見せられるよう頑張っているところだという。グラフィックスのリマスタリングによりプレイに必要なPCスペックが上がることはなく,またプレイヤーが任意でオン/オフできる機能も追加するので安心してほしいとのこと。ハム氏は「リマスタリングによって,『黒い砂漠2』となるぐらいの意気込みで作業を進めているのでご期待ください」と力を込めてアピールした。
サウンドのリマスタリングも順調に進行しており,ハンガリー,チェコといったところで収録が行われているという。今まで以上に雄大で楽しいサウンドを聴くことができるようになるとのこと。会場では,その収録風景のムービーが公開された。
次に海洋コンテンツのアップデート予定が公開された。
「絶海の神秘」アップデートでマゴリア海域やエフェリア帆船などが実装されたが,それ以後,あまりコンテンツの発展が進んでいないとPearlAbyssも認識しているという。そこで,今年の夏に新しい帆船を見せられるよう開発を進めているとのこと。新しい帆船は,従来の帆船と違って快速船とでもいうべき性能を持っているそうだ。また,もっと多くのプレイヤーが帆船を持てるようにしたいとのことで,「海洋コンテンツの充実を図っていくので,今年の夏は期待してほしい」と説明した。
ここでハム氏が,夏のコンテンツとして水着はどうかという質問を麥谷氏に投げかけた。麥谷氏は「エフェリアマリーナというアバターもあるので,世界観に合うデザインならば水着もありではないか」と返答。もしかしたら,夏に水着が導入されるかもしれない。
最後に,全世界に向けて用意しているコンテンツが発表された。過去1か月間に実装されたアップデートでは,キャラクターバランスに大きな変更が加わり,多くのプレイヤーの混乱を招いているという。これは日本だけでなく,サービスしている世界各国で同様に起きたもので,この件で迷惑をかけたことをハム氏は謝罪した。
そして「これまでの3年間,お客さんの声を聞きながら開発を進めてきましたが,皆さんの期待に100%は応えられなかったと思います。アップデートを行うと,ある国では好評ですが,別の国では不満を持たれることもあります。それらを少しでも解消するために,全世界を対象としたグローバルテストサーバーを設けることにしました」と発表した。
テストサーバーの正式名称は「Global Lab」。常時開設になるか,特定時期に短期間開設されるかは未定で,時期や入場条件などは発表されなかった。分かっている範囲では,国別のIP制限はなく,プレイ後に意見を投稿できる掲示板が開設されるという。そして,事前に用意されているキャラクターや装備でプレイ可能だが,パール商店は利用できないという制限もあるとのことだ。詳しい情報については,今後の発表を待ちたい。
ハム氏は「結果的に皆さんを混乱させてしまったキャラクターバランスのアップデートですが,我々はその必要性を感じて実施させてもらいました。これからもっと良いパッチになるように,グローバルテストサーバーを通じて皆さんのご意見を活用できるようにしたいと思います」と述べた。
「私は黒い砂漠を担当して約5年が経ちました。今日は3周年ということでアニバーサリーパーティーに招かれましたが,3年後にまた,このような素敵な場所で皆さんにお会いできることを期待します」と話し,ロードマップ発表を終えた。
キャンドルサービス代わりに麥谷氏と記念撮影。謎解きゲームや物販,抽選会などイベントも盛りだくさん
パーティー会場で実施されたイベントの数々をフォトレポートとして紹介していこう。
イベントのエンディングで麥谷氏は,「アップデートの日が結婚記念日であることを思い出したり,忍者のアップデート前日に子供が生まれたりと,自分としても縁が深く,思い入れのあるタイトルになりました」と,この3年間を振り返る。そして,「皆さんにとっても,黒い砂漠がただのゲームタイトルでなくて,大切な位置づけになっていただけるように頑張ってまいりますので,これからもよろしくお願いします」と述べ,会場からわき起こった拍手とともに3rd Anniversary Partyを締めくくった。
パーティー終了後に行われた合同インタビューで,麥谷氏から3rd Anniversary Partyの感想を聞いたので,その紹介をもって本稿の締めよう。
黒い砂漠 日本運営プロデューサー 麥谷将人氏:
1か月ほど前にキャラクターバランス調整のアップデートが入りました。その内容に不満を持つ方も,そうでない方もいます。それについて今日のイベントで何かをするか悩んだのですが,プレイヤーさんから「今日はお祝いの場だから,そういうのはよしましょう」といった声もありました。それもあって,いい雰囲気で,和やかな雰囲気でイベントを終えられたことが嬉しく,そして感動しています。
それだけ皆さんが黒い砂漠を好きだということを実感できました。改めて4周年に向けて走っていくにあたって,すべてを実現できるわけではありませんが,開発と日本のお客さんの橋渡しをしていくため,頑張っていこうと思います。
「黒い砂漠」公式サイト
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