ニュース
波乱の「Overwatch League」,記念すべき第1シーズン第1ステージは,London Spitfireがプレイオフを勝ち抜いて勝利
アメリカのプロスポーツをモデルにした本格的なプロリーグとして,1月11日に「第1シーズン,第1ステージ」がスタートした「Overwatch League」。第1シーズンは,4つのステージに分けての開催となり,それぞれのステージは5週間にわたって行われる。1週間あたり各チームは2試合こなしていくので,つまり1ステージでは10試合戦うことになるわけだ。
リーグに参戦しているチームの中でも,プレシーズンでは負けなしで圧倒的な強さを誇示していたのが,Seoul Dynastyだ。アジア太平洋地域では最強チームとされていたLunatic-Haiのメンバーを中心に組織されたチームであり,同じく韓国の選手で構成されるNew York ExcelsiorやLondon Spitfireとの三つ巴の戦いに,ほかのチームがどのように絡んでくるかが,Overwatch Leagueの1つの見どころと言える。
しかし,蓋を開けてみればSeoul Dynastyは7勝3敗。マップごとで見ると25勝16敗2分けとなり,なんとアメリカの強豪チームであるHouston OutlawsやLos Angeles Valiantの後塵を拝する5位という成績に甘んじてしまう。第1マップの「Escort」を落としやすい傾向にあり,負け始めると挽回できないという,百戦練磨のプレイヤー達にしては驚くようなメンタルの弱さを見せた。
Overwatch Leagueに移行する時に,ほかのプレイヤーの尻を叩いて奮起させるサブリーダー的なメンバーが抜けており,その影響が少なからずあるのではないかと言われている。
そんな中,第1シーズンで強さを見せたのが,Saebyeolbe選手率いるNew York Excelsiorで,マップごとの成績では31勝10敗2分けとなっている。ただ,トータルの結果としては,北アメリカ最強と謳われるDPSプレイヤー,Jake選手を擁するHouston Outlawsがマップポイントで2位,そしてLondon Spitfireが3位でプレイオフに突入し,London Spitfireが逆転勝利したのである。
Boston UprisingやPhiladelphia Fusion,San Francisco Shockといった,多国籍チームが中位群を形成して健闘する一方,1勝も挙げることのなかった中国から参戦するShanghai Dragonsや,そのDragonsからの勝利が唯一となった北欧勢が中心のFlorida Mayhemが苦戦している。アメリカでの慣れない長期生活も少なからず影響しているのかも知れないが,今後の健闘に期待したいところだ。
なお,第2シーズンは北米時間2月11日16:00(日本時間2月12日9:00)からスタートする予定なので,引き続きTwitchの「Overwatch League」公式チャンネルを確認しておこう。
関連記事:1週間で延べ1000万人が観戦。「Overwatch League」の観衆として,本格派プロリーグの白熱した戦いの様子を身近に感じてきた
関連記事:Overwatch Leagueが開幕。e-Sportsの未来を懸け,鳴り物入りでスタートする長期イベントを制覇するのはどのチームか
※Photo: Courtesy of Blizzard Entertainment
「Overwatch League」公式サイト
- 関連タイトル:
オーバーウォッチ
- この記事のURL:
キーワード
(C)2015 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC.