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ハロー!Steam広場 第242回:見た目は「テラリア」中身は「Diablo」なアクションRPG「It Lurks Below」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,Oculus Questを付けているのに足元が気になって動けない上級Steamerにジョブチェンジできるかも。これがファントムペインか(違う)。
ハロー!Steam広場 第242回は,「Diablo」の生みの親デイビッド・ブレヴィック氏が手がけるテラリア風アクションRPG「It Lurks Below」を紹介しよう。プレイヤーは,魔物の巣窟と化したダンジョンを“ピッケルで掘り進み”,アイテムを手に入れ,キャラクターをひたすら強くしていくのだ。
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Diabloの父が手がけるテラリア風アクションRPG「It Lurks Below」
今回は,「Diablo」の生みの親として知られるデイビッド・ブレヴィック氏の個人スタジオ,Graybeard Gamesが手がける「It Lurks Below」を紹介しよう。
本作は,魔物の巣窟と化した巨大な地下ダンジョンを掘り進み,アイテムを手に入れ,キャラクターをひたすら強くしていく,ハック&スラッシュタイプの2Dアクションゲームだ。
グラフィックスだけ見ると「テラリア」クローンといった印象を受けるが,世界観そのものはさすがブレヴィック氏の作品と思えるダークファンタジーな味付けになっており,疲労度や空腹度といったサバイバル要素も相まって,なかなかコア向けなタイトルに仕上がっている。
プレイヤーは,「ウォリアー」「パラディン」「ウィザード」「ローグ」「バード」「ネクロマンサー」「クレリック」「エンチャンター」という異なるクラスの中から1つを選択して,ゲームの世界に降り立つ。
各クラスには専用のスキルが用意されており,それによって戦闘での立ち回りも変わるわけだが,クラスを決める段階ではどういったスキルを覚えるのか不明なのだ。ただ,どのクラスを選んでもちゃんと戦えるので,ここは自分の好みで選ぶのが良いだろう。
ゲームの中心は,ハック&スラッシュとトレジャーハントなので,ほとんどの時間はダンジョンで過ごすことになる。ダンジョンでは,さまざまなタイプの魔物がうごめいるが,基本的にプレイヤーのほうが強いので,複数の魔物に囲まれても問題なく蹴散らせるだろう。ただ,通常の魔物よりも強力なネームド(名前付き)が,雑魚の中に混じっていることもあるので,油断は禁物だ。
魔物を倒したり,宝箱を開けたりすると装備が手に入ることがある。装備には,攻撃力や防御力といった基礎ステータスのほか,攻撃スピードや属性,「獲得経験値アップ」といった特殊効果がランダムで付与されており,同じ名前の装備でも性能はさまざま。いろいろな効果が重なっていると,テキストの数値だけでは性能の良し悪しが判断し辛いので,そういった場合は,とりあえず使って見るのが一番だ。
剣なのに攻撃力が低いと思ったら,斬撃が飛ぶ仕様になっていたりと,使って初めて真価が分かることもあり,これがトレハンの醍醐味と考えるプレイヤーも多いはず。そのあたりのツボをしっかりと押さえているところは,さすがDiabloの生みの親といったところか。
ダンジョン探索中は回復手段が乏しいうえ,プレイヤーにはHPだけでなく疲労度や空腹度もある。なので,消耗してきたら地上に戻って食事や睡眠を取らなければならない。ただ,魔物は地上にもいるので,安全に休息が取れる場所――つまりは我が家も必要になるわけだ。
本作では,土や岩を掘るとブロック素材として入手できるので,それを配置して家を作っていく。とりあえずは魔物が入ってこれなければ良いので,プレイヤーの周りをブロックで囲っただけの簡素な家でも問題ないが,作業台やベットなどを配置することを考えると,広めにスペースを取っておいたほうが無難だろう。
また,チュートリアルクエストのようなものを進めていくと,ホームストーンというアイテムがもらえる。これを家に設置しておけば,ダンジョンから瞬時に帰還できるだけでなく,もう一度ホームストーンに触れれば,先ほどまでいた場所にすぐ戻れる。ダンジョン探索がたいへん捗るようになるので,本格的なダンジョン潜りを始める前に,チュートリアルクエストはこなしておくと良いだろう。
全体的な印象としては,生活系よりも戦闘に重きを置いた「テラリア」といった感じだが,ダークファンタジーな世界観や複数のクラス,爽快感のある戦闘,トレハンでキャラクターを強くしていく成長ロジックなど,ブレヴィック氏の作品らしさがふんだんに盛り込まれており,ハック&スラッシュが好きな人には刺さる作品になっているので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
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