「プロセカ」3周年のコネクトライブ「3rd ANNIVERSARY Memorial Stage」レポート。メドレーを中心にフルサイズ楽曲も披露された

　2023年10月8日，SEGAとColorful Paletteによるリズムゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」（iOS/Android。以下，プロセカ）の3周年を記念したコネクトライブ「3rd ANNIVERSARY Memorial Stage」が開催された。5ユニットとバーチャルシンガー6名が出演した全2回公演のうち，本稿では第1公演の模様をレポートしよう。

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メドレー形式を中心に

5ユニット＋バーチャルシンガーが全36曲を披露

　開演時間が迫ると会場が暗転，ステージに設置されたモニターに各ユニットのキーストーリーバナーがセリフとともに表示された。全ユニットの物語が大きな転換期を迎えたタイミングでもあり，ここで少し込み上げてきた人もいただろう。
　映像が終わると，ステージには2周年記念衣装の衣装を身にまとった初音ミク，星乃一歌，花里みのり，小豆沢こはね，天馬 司，宵崎 奏が登場し，2周年のアニバーサリーソング「Journey」（作詞・作曲：DECO*27）を披露。記念すべきライブのオープニングを飾った。


　2曲目は初音ミク，巡音ルカによる「ワールズエンド・ダンスホール」（作詞・作曲：wowaka）だ。フルサイズでの披露はなかなか珍しく，会場から驚きと喜びの反応が見られた。


　「ここからはあの子たちの出番」「いろんな曲をこのライブだけの特別な形で届けてくれる」と言い残し，ミクとルカが退場すると，オリジナルユニットのトップバッター，Leo/needへとバトンが渡る。
　Leo/needのパートは「needLe」（作詞・作曲：DECO*27）からスタート。サビを披露するとそのまま続けて「ステラ」（作詞・作曲：じん），「「1」」（作詞・作曲：164），「the WALL」（作詞・作曲：buzzG），「Flyway」（作詞・作曲：halyosy）をメドレー形式で演奏。5曲はメドレー用の構成になっており，ミクの「特別な形」という意味がよく分かった。


　ここで一息つくと，鏡音リンとMEIKOがレオニの面々を労い，来場者のコメントを読み上げながらトークが繰り広げられた。星乃一歌に寄せられたコメントを日野森志歩が読み上げた際，「いっちゃん」と呼んだことに天馬咲希が反応し，志歩が少し照れるという一面も見られた。
　音楽があったから今の自分たちがいて，再び繋がることができた。そして，今後は自分たちの歌でたくさん人を繋げたいと語ったLeo/needは，最後の曲「星を繋ぐ」（作詞：一二三，作曲：40mP）を歌い上げ，トップバッターの役割を果たす。


　次に登場したのは，Vivid BAD SQUAD。「Ready Steady」（作詞：q*Left，作曲：Giga）に始まり，「RAD DOGS」（作詞：q*Left，作曲：八王子P），「Flyer!」（作詞・作曲：Chinozo），「仮死化」（作詞・作曲：遼遼），「下剋上」（作詞・作曲：Misumi）といった緩急のある楽曲をメドレーで披露する。緩急が印象的な振り付けによるダンスと相まって，スタイリッシュで迫力あるパフォーマンスを繰り広げた。


　トークコーナーではKAITOと巡音ルカが登場。会場の熱気に感化されたビビバスの面々は気合十分といった様子で，コメントにも熱く反応していた。中でも小豆沢こはねに対する熱いメッセージには白石 杏が対抗し，全力でこはねの名前を叫ぶ杏，さらに感謝を叫ぶこはねのやりとりは，2人の親密度が伝わるシーンだった。
　このメンバーで集まれたことは運命なのかもしれないと，ビビバスの結成を少しだけ振り返ると，これからは大きな壁が待ち受ける同じ道を進んでいくと決意を新たにし，「リアライズ」（作詞・作曲：柊マグネタイト / C'Na）を熱唱した。


　続いてステージにはKAITOとMEIKOが登場し，「on the rocks」（作詞・作曲：OSTER project）を披露した。ピアノを弾くKAITO，マイクスタンドの前で軽快にリズムをとりながら歌うMEIKO。どちらも楽しそうな姿が印象的で，目を奪われる。


　余韻が残る中，25時、ナイトコードで。が登場すると空気が一変。「悔やむと書いてミライ」（作詞・作曲：まふまふ）に続いて「ロウワー」（作詞・作曲：ぬゆり），「ノマド」（作詞・作曲：バルーン）「バグ」（作詞・作曲：かいりきベア），「ザムザ」（作詞・作曲：てにをは）のメドレーを披露し，会場をニーゴの世界に染めていく。


　トークコーナーにはルカとKAITOが登場。ルカは興味本位，KAITOは様子を見に来ただけと話していたが，ニーゴの面々を気にしているように感じられた。もちろん寄せられたメッセージヘのリアクションもあり，ファンの名前をニーゴの面々が気にしたり，その名前の意味を想像したりする一幕も。コネクトライブならではの空気感を満喫できた。
　「みんなと一緒に歌いたい」と語る朝比奈まふゆの発言に賛同すると，ニーゴは最後の曲「演劇」（作詞・作曲：ナノウ）を披露。まさに演劇のようなステージには，誰もが魅入られてしまった。


　続いては鏡音リンと鏡音レンの出番だ。ステージが明るくなり，「リモコン」（作詞・作曲：じーざす）のイントロと同時に現れた2人は，ステージを所狭しと駆け回りながらキレのあるパフォーマンスを見せる。とにかく楽しそうな姿が印象的だった。


　リンとレンの楽しいステージの流れから，ワンダーランズ×ショウタイムが登場。「セカイはまだ始まってすらいない」（作詞・作曲：ピノキオピー）を皮切りに「potatoになっていく」（作詞・作曲：Neru），「にっこり^^調査隊のテーマ」（作詞・作曲：じーざす），「Mr. Showtime」（作詞・作曲：ひとしずく×やま△），「箱庭のコラル」（作詞・作曲：koyori）をメドレー形式で披露し，抜群に楽しいショウを繰り広げる。


　トークコーナーでは，リンとレンが全身で楽しかったことを表現しながらワンダショの面々に駆け寄っていく。メッセージを読み上げる際に，全力で熱演する天馬 司に対してツッコミを入れる草薙寧々。司に感化されて，これまたメッセージを熱く読み上げる鳳えむ。そして，みんなのやりとりを楽しそうに眺めている神代 類。普段どおりのワンダショがそこにはあった。
　それぞれが意気込みを口にすると，最後は「キラピピ★キラピカ」（作詞・作曲：nyanyannya（大天才P））で楽しく，笑顔あふれるステージを作り上げてみせた。


　今回のコネクトライブ，最後の登場ユニットはMORE MORE JUMP！だ。「アイドル新鋭隊」（作詞・作曲：Mitchie M）でテンションをぐっと上げると，その勢いのまま「モア！ジャンプ！モア！」（作詞・作曲：ナユタン星人），「ワールドワイドワンダー」（作詞・作曲：TOKOTOKO），「フロート・プランナー」（作詞・作曲：Heavenz），「私は、私達は」（作詞・作曲：Guiano）のメドレーを披露する。この5曲だけでも，モモジャンのさまざまな色が楽しい。


　モモジャンのトークコーナーにはルカとMEIKOが登場。2人もキュートなステージを楽しんでいたようだ。モモジャンへのメッセージが多く寄せられていることを伝えられた際には，花里みのりが（両手でピースサインを作りながら）「だいじょうブイだよ！」と言ったことで，桐谷 遥が笑いをこらえきれない場面も。「だいじょうブイ！」がツボに入ってしまったようで，その後もメンバーからいじられていたのが微笑ましい。
　遥が落ち着いたところで，結成当時からのことを思い返す面々。そして，希望を届けられるアイドルになるという目標に向かって進んでいくことを誓うと，ファンに感謝を伝えて，最後の曲「チームメイト」（作詞・作曲：HoneyWorks）を歌い上げた。


　全ユニットの出演後，アンコールの声に応えて登場したのはバーチャルシンガー6人。コネクトライブではあまり見られないバーチャルシンガー6人のステージだが，「アイムマイン」（作詞・作曲：halyosy）のパフォーマンスには安心感だけでなく，新鮮さや特別感も感じられる。この曲は，新たな道を歩む20人（5ユニット）のために歌った曲だと，その想いを明かしていた。
　最後は各ユニットから1人ずつ登場し，3周年のアニバーサリーソング「NEO」（作詞・作曲：じん）を熱唱すると，「3rd ANNIVERSARY Memorial Stage」は華々しく幕が閉じられた。


　3周年を迎え，どのようなステージになるのかと期待していた人も多いだろうが，公演を重ねて進化してきた演出面でのクオリティには脱帽するしかない。メンバーのパフォーマンスが見にくくなるようなエフェクトなどはしっかり抑えて，新たな演出やパターンを盛り込んだバリエーションの増加は，まさにコネクトライブでしかできないステージ作りだった。
　ゲームも3周年を機に大型アップデートが行われ，キャラクターたちの物語もいよいよ先へ進む。今後の「プロセカ」は，ますます楽しみな存在になるはずだ。

今回のコネクトライブは客席の後ろからスロープを通って2階席に上がると，違った視点でライブを楽しめた

	ユニット	楽曲	作詞・作曲
1		Journey	作詞・作曲：DECO*27
2	バーチャル・シンガー	ワールズエンド・ダンスホール	作詞・作曲：wowaka
3	Leo/need	needLe	作詞・作曲：DECO*27
4		ステラ	作詞・作曲：じん
5		「1」	作詞・作曲：164
6		the WALL	作詞・作曲：buzzG
7		Flyway	作詞・作曲：halyosy
8		星を繋ぐ	作詞：一二三、作曲：40mP
9	Vivid BAD SQUAD	Ready Steady	作詞：q*Left、作曲：Giga
10		RAD DOGS	作詞：q*Left、作曲：八王子P
11		Flyer!	作詞・作曲：Chinozo
12		仮死化	作詞・作曲：遼遼
13		下剋上	作詞・作曲：Misumi
14		リアライズ	作詞・作曲：柊マグネタイト / C'Na
15	バーチャル・シンガー	on the rocks	作詞・作曲：OSTER project
16	25時、ナイトコードで。	悔やむと書いてミライ	作詞・作曲：まふまふ
17		ロウワー	作詞・作曲：ぬゆり
18		ノマド	作詞・作曲：バルーン
19		バグ	作詞・作曲：かいりきベア
20		ザムザ	作詞・作曲：てにをは
21		演劇	作詞・作曲：ナノウ
22	バーチャル・シンガー	リモコン	作詞・作曲：じーざす
23	ワンダーランズ×ショウタイム	セカイはまだ始まってすらいない	作詞・作曲：ピノキオピー
24		potatoになっていく	作詞・作曲：Neru
25		にっこり^^調査隊のテーマ	作詞・作曲：じーざす
26		Mr. Showtime	作詞・作曲：ひとしずく×やま△
27		箱庭のコラル	作詞・作曲：koyori
28		キラピピ★キラピカ	作詞・作曲：nyanyannya（大天才P）
29	MORE MORE JUMP！	アイドル新鋭隊	作詞・作曲：Mitchie M
30		モア！ジャンプ！モア！	作詞・作曲：ナユタン星人
31		ワールドワイドワンダー	作詞・作曲：TOKOTOKO
32		フロート・プランナー	作詞・作曲：Heavenz
33		私は、私達は	作詞・作曲：Guiano
34		チームメイト	作詞・作曲：HoneyWorks
35	バーチャル・シンガー	アイムマイン	作詞・作曲：halyosy
36		NEO	作詞・作曲：じん

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