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駐日ジョージア大使レジャバ氏が「桃太郎電鉄ワールド」を先行体験。桃鉄最新作の魅力は“自由に例外なく,誰もが楽しめる世界”なところ
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印刷2023/11/07 20:40

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駐日ジョージア大使レジャバ氏が「桃太郎電鉄ワールド」を先行体験。桃鉄最新作の魅力は“自由に例外なく,誰もが楽しめる世界”なところ

 2023年11月16日にKONAMIから発売されるNintendo Switch用ソフト「桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜」(以下,桃鉄ワールド)は,桃鉄の愛称で親しまれている「桃太郎電鉄」シリーズの最新作だ。

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 35年という歴史を誇り,前作「桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜」の累計出荷本数が400万本を突破するなど(関連記事),長きにわたる人気ゲームシリーズとしても知られる桃鉄。最新作の桃鉄ワールドは,ゲームの舞台を日本国内から世界へと広げ,球形マップや新たな仕様となったカードによる新しい遊びが詰まった作品となっている。

 そんな,ワールドワイドになった作品コンセプトにちなんだ企画が,2023年11月6日,東京のコナミクリエイティブセンター銀座にて実施された。
 それは,SNSで人気のティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使に桃鉄ワールドをプレイしてもらい,いろいろとお話をうかがうというものだ。イベントには,駐日ジョージア大使館専門分析員のダヴィド・ゴギナシュヴィリ博士,桃鉄ワールドの都市情報や物件情報の監修を担当した「地球の歩き方」観光マーケティング事業部の曽我将良氏も参加。ジョージアの紹介を交えながら,実際にプレイして感じた桃鉄ワールドの魅力を語った。

桃太郎も応援に駆けつけた!
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それぞれのプレイスタイルで,ジョージアを目指す!


ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使
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 幼少期,学生時代,社会人,そしてジョージア大使と,長く日本で暮らしてきているレジャバ大使は,子どものころから桃鉄に親しんでいたそうだ。
 「ゲームは日本の大切な文化であり,日常の一部になっている」と語る大使は,「桃鉄という愛されるロングセラー作品にジョージアが登場することは,日本の多くの皆様にジョージアを身近に感じてもらえるチャンスです。今日は大使として負けないで頑張りたいと思います!」と先行プレイへの意気込みを見せていた。

 ダヴィド・ゴギナシュヴィリ博士は,普段あまりゲームをプレイしないそうで,桃鉄の噂を聞いてはいたものの,実際に遊ぶ機会は今までなかったとのこと。「プレイのチャンスをいただけて本当に嬉しいですが,3人のなかで最もサポートが必要なのは私です」と少し緊張気味。曽我将良氏は,“これから行きたくなるような場所”という観点も踏まえて本作の監修を行ったそうで,「というわけで,(すでに)何度かプレイはしています。今日も頑張ります!」と気合を見せた。

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駐日ジョージア大使館専門分析員ダヴィド・ゴギナシュヴィリ博士
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「地球の歩き方」観光マーケティング事業部曽我将良氏

 今回のプレイは東京からスタートし,目的地となるジョージアの首都・トビリシへ先に到着したプレイヤーが勝利というルールで行われた(※特別な設定で目的地を指定しているが,製品版では過去作同様に目的地の選択はできない)。所持金は3億円で所持カードはなしだ。

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 サイコロを振るのは,レジャバ大使,ゴギナシュヴィリ博士,曽我氏の順に。レジャバ大使は,マイペースながら手慣れた様子で効率よくカードを駆使してコマを進めていた。

効率よく物件をおさえていくレジャバ大使
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プレイ中もSNS用の撮影を欠かさない
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 ゴギナシュヴィリ博士は,大使やサポートについた秘書にルールや操作方法を尋ねながら,興味のある都市を訪ねては,大好物という沖縄のソーキそば屋など興味のある物件を購入するといった旅行を楽しんでいる様子。また曽我氏は,手堅いプレイで着実にコマを進めていくといったように,プレイスタイルは三者三様だ。
 それぞれの進め方で真剣に戦った今回のプレイは,双発プロペラカード(サイコロが3つに増える)を効率よく使用したレジャバ大使が大差で勝利。短いプレイ時間ながら,「桃鉄のプレイには,本当に個性が出るなあ」ということがよく分かる,見ているほうも楽しい対戦となった。

危なげなく勝利。さすが,経験者は強い……!?
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桃鉄ワールドをプレイした感想は……? ジョージアの興味深いお話も


 プレイを終えたあと,レジャバ大使に感想をうかがうと,「物件リストの一番上にワイン醸造所が出てくるのは非常に嬉しいです」と,まずは名産のワインについて語ってくれた。
 ジョージアは8000年にも及ぶワインの歴史があり,ワイン発祥の地としても知られているという。ちょっとしたところにブドウの木があったり,親戚の誰かしらが必ずワインを作っていたりといったように,ワインはかなり身近なものであり,またおもてなしが大好きな国というジョージアにとって重要な役割を担っているものでもあるとか。特徴的な製法も近年注目されており,現地ではワイナリーを巡るツアーが人気だそうだ。

ゲーム画面を使いながら,ジョージアの紹介を行ったレジャバ大使。この日,レジャバ大使とゴギナシュヴィリ博士が着用していたのが,ジョージアの民族衣装であるチョハで,ゲームのマップにチョハを着ているキャラクターがいるのを発見し「これは嬉しいですね」と喜んでいた
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 上から2番目の物件であるシュクメルリ屋について大使は,「ニンニクのインパクト,乳製品のまろやかさと旨味,鶏肉のバランスがとても特徴的なジョージアの人気料理。日本で言えば豚汁やけんちん汁のような,ほっとする料理ですね。大きなレストランでは,とくに最近になってよく扱うようになってきているかも」と語った。
 ゴギナシュヴィリ博士も,日本での材料調達が難しく,また複雑なレシピが多いジョージア料理のなかでは比較的簡単に作りやすく,そしてなにより美味しいため,ときどき家で作るとのこと。

トビリシの物件一覧。話の中では,シンボリックな絶景ポイントである要塞ロープウェイ,産出されるマンガンの品質の高さが有名なジョージア中央部マンガン鉱山にも触れられた
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 最も高額な物件であるトビリシ湯治街について聞くと,そもそもトビリシは温泉があることで発展した街であり,街の名前自体が,“温かい水”といった温泉に関係がある言葉とのこと。
 トビリシの温泉は,外から来た客を癒してきた歴史があり,今も重要な観光資源となっており,また日本とは温泉外交という取り組みもしているという。遠く離れたジョージアと日本だが,温泉好きという親近感がわくつながりがあることを丁寧に説明してくれた。

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 レジャバ大使は,間もなく発売される桃鉄ワールドについて,「日本でよく,ジョージアとはどの辺にあるのかを聞かれます。桃鉄ワールドをプレイすることによって,ジョージアの場所,特産など,遊びながら知ることができるわけなので,これは普段ジョージアをプロモーションする立場としては嬉しいことです。プレイした皆さんの生の声を聴くのが楽しみですし,自分でも家族や友人とプレイしたいです」と作品への期待を熱く語った。

 ゴギナシュヴィリ博士が「初めての体験で楽しかったです。トビリシにはたどり着かず,かわいい貧乏神(ボンビー)に取り憑かれてしまいましたが」と笑いを誘い,曽我氏は「大使が強すぎました。地球全体を見ながらプレイすることで,世界を知るきっかけになるゲームだと思います!」と,各々のプレイした感想や手ごたえについて語り,先行プレイは終了した。

 その後は,11月6日に公開されたテレビCMの特別編「シュクメルリ編」が上映された。「簡潔でインパクトがあって素晴らしい」と,大使も絶賛の出来だ。ぜひチェックしてみよう。



複数メディアによって行われた,レジャバ大使への囲みインタビューの様子をお届け


──今日のプレイはいかがでしたか。

駐日ジョージア大使ティムラズ・レジャバ氏(以下,レジャバ大使):
 今日は全力が出せたと思います。自分の生まれ故郷であるトビリシの街が,ゲーム画面に登場するという感動がありました。
 ほかにどんな物件があるかを見るのが楽しみです。今後,各国の外交官の間で,「この前,あなたの国が目的地に出て,行ってみたらこんな物件が買えた」というように話題にできたらいいですね。どうしてもお金の要素が絡んで白熱しがちなゲームですから,くれぐれも喧嘩に至らないようにだけは気をつけたいんですが,まあ,我々外交官はその辺は上手ですから,多分大丈夫だと思います(笑)。


──本作を一緒にプレイしたい人は?

レジャバ大使:
 以前から弟と桃鉄をプレイしていたので,今回も一緒に遊びたいです。それから,ほかの大使たちや,ジョージアの仲間ともプレイしたいですね。


──大使が桃鉄シリーズをプレイしたきっかけを教えてください。

レジャバ大使:
 小学校や中学校のころにゲームはよくプレイしていたんです。桃鉄は中学校のころに触れました。
 日本で暮らしていたので,プレイをしている友達の仲間に入ったときに遊びましたね。事業を営む感覚や社長になった気持ちが分かるし,いろいろな土地や物件を買収できるっていうワクワク感がたまらなくて,クセになったのを覚えています。
 コンピュータ(CPUキャラ)との対戦より友だちと遊ぶほうが楽しいですね。最近はあまりできておりませんが,Switchになっても買い続けていますし,人が集まったときに遊んでいます。桃鉄ワールドの発売は,6月に発表があったとき(関連記事)に弟から連絡を受けて知りました。ようやく発売日を迎えるということで感激です。

※昨年Twitter(現X)で話題となった,桃鉄で遊びながら日本の地理や産業を学んだというレジャバ大使のツイート

──本日,大使と博士が着用されている民族衣装について教えてください。

レジャバ大使:
 これはジョージアの民族衣装のひとつで,チョハといいます。最大の特徴としては,胸の部分に弾薬が入っているということ。戦いに備えた設計になっているんです。昔の兵士などはこれを羽織って,いつでも戦えるようにしていました。それだけジョージアは厳しい国際情勢の中に置かれていたんですね。
 一方で,このスタイルが非常に美しく,ジョージアならではのものでありますから,今では晴れの日……たとえば結婚式などの重要なタイミングで正装として着ることが多いです。
 日本では,よく「スターウォーズ」や,「ナウシカ」っぽいと言われます(笑)。日本でも共感されるような美しさを持つ衣装ではないでしょうか。私はこの衣装で,天皇陛下の即位礼正殿の儀にも参列しました。そういう公式な場でも着用します。


──先ほどのプレイで,大使からジョージアワイン屋などの物件について解説いただきましたが,大使が個人的に桃鉄ワールドに登場させたい施設はどこですか。

レジャバ大使:
 ジョージアは小さいですが,バラエティに富んだ国です。自分だったら,ヨーロッパのなかでも最も標高の高い村の1つであるスヴァネティ地方の塔,海岸のバトゥミという都市など,そういう観光資源も出したいですね。
 ただ,やっぱりゲームのコンセプト上,全部出したら,とんでもない数になりますから(笑)。今回は,こういう形で(特産や名所を)ゲームに取り上げていただけたことが,なによりありがたいことです。
 普段,私たちはジョージアの何を取り上げて紹介するかを考えていますが,このようにゲーム内でラインナップされると,「外の人たちは,ジョージアをこういう風にみてくださっていたのか」ということが伝わって新鮮でした。

──桃鉄シリーズには,危機を脱出するようなものだとか,さまざまなカードが用意されていますが,大使の人生や生活に「桃鉄のようにこんなカードがあったらいいな」というものはありますか。

レジャバ大使:
 「ことわざカード」というものがあるといいなと思います。ことわざから人生のヒントや知恵が得られて,それによって,その場に適した動きが理解できたら面白いなと。今,直感で思いつきました。


──「外交官は桃鉄に白熱しても,喧嘩にならずうまくやれる」とおっしゃっていましたが,子どものころには喧嘩になることもあったのでしょうか。

レジャバ大使:
 桃鉄は,負けたときの悔しさ,やるせなさはたまらないですよね。「相手のカードに,なるべくよくないのが出てほしい……」と願ったりすることはありました(笑)。でも喧嘩にまではなりませんでした。
 今回,非常に私が着目したのは,この桃鉄ワールドに「地球は希望でまわってる!」という副題がついていることです。桃鉄をプレイするなかで私が強く抱いたのは,「こういう平和な地球であってほしい。こういう世界があったらいいな」という思いですね。
 今,世界情勢は混迷に陥っていますが,本来はこうやっていろいろな国のいろいろな文化が,自由に例外なく楽しめる世界だったらいいなと思っているのです。私は,この“希望”という言葉に深く共感しています。

──ありがとうございました。

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「桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜」公式サイト

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    桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜

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