Apple，「iPad」2018年モデルを発表。「Proなし」版で初めてApple Pencil対応に

　2018年3月28日，Appleは，9.7インチ液晶パネルを採用するタブレット端末「iPad」の2018年モデルを発表した。「Pro」が付かない“無印”iPadとしては初めて，別売りスタイラス「Apple Pencil」による手描き入力に対応したこと，そしてiPhone 7シリーズと同じApple独自のSoC（System-on-a-Chip）「A10 Fusion」を採用することがスペック面での特徴だ。

2018年モデルのiPadとApple Pencil。Appleは，教育分野における新型iPadの活用を強く訴求しており，公開した写真も，スタイラスを活用した教育用途をイメージしたものとなっている。なお，Apple Pencilは1万800円（税込1万1664円）の別売りだ

　ラインナップは，内蔵ストレージ容量やLTE対応通信機能の有無で異なる4モデルとなっており（表），最も安価な「容量32GBで，Wi-Fi接続のみに対応するモデル」の価格は3万7800円（税込4万824円）。Apple直販サイトでは発表と同時に予約注文受け付けが始まっており，受取予定日は最短で2018年3月30日以降となっている。

表　iPad 2018年モデルのラインナップと価格

	内蔵ストレージ容量	LTE対応	税別価格	税込価格
Wi-Fiモデル	32GB	―	3万7800円	4万824円
	128GB	―	4万8800円	5万2704円
Wi-Fi＋Cellerモデル	32GB	対応	5万2800円	5万7024円
	128GB	対応	6万3800円	6万8904円

　4モデルのいずれも，本体色は「シルバー」「ゴールド」「スペースグレイ」の3つから選択可能だ。

左からシルバー，ゴールド，スペースグレイの3色展開となる

AppleのAugmented Reality（AR，拡張現実）向けプラットフォーム「ARKit」を活用した，教育分野でのARアプリケーション活用もアピールしている

　搭載SoCが2016年10月リリースのスマートフォンと同じなので，ハイエンド市場向けがiPad Pro，それより下の市場向けがiPadの2018年モデルという棲み分けになったわけだが，これで上から下までApple Pencilに対応したのも興味深いところだろう。

●iPad 2018年モデルの主なスペック

• メーカー：Apple
• OS：iOS 11
• ディスプレイパネル：約9.7インチIPS液晶，解像度1536×2048ドット
• プロセッサ：Apple製「A10 Fusion」（詳細仕様は未公表）
• メインメモリ容量：未公表
• ストレージ：容量32GB，128GB
• アウトカメラ：有効画素数約800万画素
• インカメラ：有効画素数約120万画素
• バッテリー容量：32.4Wh
• バッテリー駆動時間：最大10時間（無線LANでのインターネット利用，ビデオ再生，サウンド再生時），最大9時間（携帯電話ネットワークでのインターネット利用時）
• LTE通信周波数帯：FDD-LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/27/28/29/30，TD-LTE Band 38/39/40/41
• 無線LAN対応：IEEE 802.11ac
• Bluetooth対応：4.2
• NFC機能：なし
• 公称本体サイズ：169.5（W）×240（D）×7.5（H）mm
• 公称本体重量：約469g（Wi-Fiモデル），約478g（Wi-Fi＋Cellerモデル）
• 本体カラー：ゴールド，シルバー，スペースグレイ

AppleのiPad 2018年モデル製品情報ページ