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[TGS2023]「このバトルはあとでやります」のバトルは,あとでやるだけではない。斬新なシステムが明らかに
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印刷2023/09/24 01:51

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[TGS2023]「このバトルはあとでやります」のバトルは,あとでやるだけではない。斬新なシステムが明らかに

 東京ゲームショウ2023のインディーゲームコーナーにある講談社ゲームクリエイターズラボのブースに,個人開発者のうりも氏が手がけるPC向けRPG「このバトルはあとでやります」がプレイアブル出展されている。

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 本作は,呪いのビデオテープを封印するために悪霊を退治し,その様子を配信して収益を得る「エクソシスト・ストリーマー」たちの戦いを描くRPGだ。かなりユニークな世界設定なのだが,バトルもそれに劣らず凝っており,今回のプレイアブルデモも,バトルをメインにしたものとなっていたので,そのシステムを紹介しよう。

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 本作のバトルはターン制だが,キャラクターの行動順は状況に応じて変わる。画面左上に表示されている「タイムライン」が,それを示すものだ。

 順番が回ってきたキャラクターが取れる行動は,「ATTACK」「SKILL」「ITEM」「RESPONSE」の4種類で,最初の3つはRPGに慣れている人ならお分かりのとおり,通常攻撃,魔法などの技,アイテムといった感じになる。
 「RESPONSE」は,エクソシスト・ストリーマーの配信に関わる行動だが,今回のデモでは選べないようになっていた。

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 「ATTACK」「SKILL」を選んだ場合,当然ながらその対象となる敵を指定することになるが,その際,敵の名前の上に3×3のマスが表示される。これが本作ならではの要素だ。

 画面上に表示されている行動番キャラクターの武器にも同じ3×3のマスが表示されており,一部のマスは水色に塗られている。これは「1回攻撃すると,水色の部分に対応している敵のマスからどこか1つをめくる」ということを意味している。そして,攻撃を重ね,1列すべてめくると「BREAK」となって,大ダメージを与えられるのだ。

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 モンスターのマスに描かれているマークは,こちらが使う攻撃魔法を示している。下の画像の場合,こちらがファイアボールを使おうとしているので,同じマークが示されている4つのマスを一気にめくることができる。

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 水色のマスの位置が同じ武器をみんなで使っていると効率が悪いので,場合によっては敢えて攻撃力の低い武器を選ぶケースが出てくるかもしれないし,1体の敵に対して魔法と物理攻撃のどちらを先に仕掛けるかを考える必要もありそうだ。

 任意で発動できる「チェインアタック」も用意されている。パーティメンバーの顔アイコンの下にある「共鳴ゲージ」が溜まった状態で,タイムライン上の位置がほかのメンバーと近くなるような行動を決定すると画面左上にアイコンが表示され,ここで[L1]ボタンを押すと,メンバーがカットイン付きで追い打ちをしてくれる。

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 そして,本作のバトルにおける最大の特徴が,タイトル名にもなっている「あとでやります」の機能,「スタック」だ。

 本作ではシンボルエンカウントが採用されているが,敵と遭遇するとまず「このバトルはあとでやります」か「いますぐバトルする!」を選ぶことになる。「あとでやります」がスタックで,今回のデモでは5回までスタックできるようになっていた。

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 スタックのメリットとしては,HPを回復させて万全な状態にしてから戦うといったことが思い浮かぶだろうが,本作でのメリットはそれだけではない。スタックしているバトル間で,敵キャラを入れ替えることができるのだ。
 同じ敵で揃えれば対処がしやすくなるし,敵キャラの組み合わせや敵パーティの強さによってボーナスが付くので,この編成が非常に重要となる。斬新な要素なので最初は面食らったが,すぐに「そのまま戦うのはもったいない」と思えるようになった。

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 以上が本作のバトルシステムだが,実際にプレイしてみて,「ここまでじっくり考えるRPGのバトルは久しぶり」という印象を受けた。普段から1ターンでも早く戦闘に勝つことを追求しているようなプレイヤーには,深く刺さるだろう。

 ブースではうりも氏に話を聞くこともできた。氏は以前,仕事としてカードゲームを制作していた経歴があるとのことで,その経験が本作のバトルにも生かされているようだ。言われてみればだが,マス目を使ったり,さまざまな要素が絡み合ったりするところは,カードゲームの雰囲気も感じる。

 スタック機能については「僕が後回しにしがちな性格なので……」と切り出しつつ,RPGツクールを使った開発作業中,敵の出現パターンを考えていたときに,「この作業がゲームになるのでは」と思ったことがきっかけだったと話してくれた。

うりも氏が同人誌として出した本作の設定資料集。氏はイラストレーターとして「空の軌跡FC Evolution」のパッケージイラストを手がけるなど,マルチな才能を持ったクリエイターだ
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 やることが多い分,深く楽しめそうな本作のバトルシステム。発売日は未定だが,歯ごたえのあるバトルを楽しみたい人は要注目のタイトルだ。
  • 関連タイトル:

    このバトルはあとでやります

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