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乙女たちを熱狂させた「オトメイトパーティー2023」9月10日昼公演をレポート。人気作品の朗読劇とバラエティコーナーで大盛り上がり

2023/09/15 17:00 　アイディアファクトリーの女性向けゲームブランド・オトメイトがおくるイベント「オトメイトパーティー2023」が，2023年9月9日と10日に，東京国際フォーラム ホールAにて開催された。


　“LOVE”をステージテーマとした本イベントは全3公演行われ，公演ごとに異なる出演作品の朗読劇や，声優陣が身体を張って挑むバラエティコーナーが展開された。MCは，鳥海浩輔さんと森久保祥太郎さんが務める。

　本稿では，「CharadeManiacs」「終遠のヴィルシュ」「ラディアンテイル」「SympathyKiss」の4作品がラインナップされた，9月10日昼公演の模様をお伝えしよう。

オトメイトパーティー2023

■開催日程
2023年9月9日（土）
【夜公演】開場 18：00 開演 19：00

2023年9月10日（日）
【昼公演】開場 11：00 開演 12：00
【夜公演】開場 17：30 開演 18：30

■開催場所
東京国際フォーラム ホールA

■10日昼公演の出演者（※敬称略）
総合司会者（3公演共通）
鳥海浩輔
森久保祥太郎

「CharadeManiacs」
古川 慎（陀宰メイ 役）
前野智昭（獲端ケイト 役）
岡本信彦（廃寺タクミ 役）

「終遠のヴィルシュ」
平川大輔（リュカ・プルースト 役）
八代 拓（アドルフ 役）
興津和幸（アンクゥ 役）

「ラディアンテイル」
榎木淳弥（ザフォラ 役）
阿座上洋平（イーオン 役）
岡本信彦（ラディ 役）

「SympathyKiss」
梶原岳人（五月女光基 役）
興津和幸（虎走要司 役）
山下誠一郎（吉岡緑郎 役）
KENN（多井中 法 役）
鳥海浩輔（比嘉月彦 役）

フレッシュな顔もお目見え！
初っ端から賑やかなトークで大盛り上がり

　OPムービーにのせてキャスト陣が登壇し，イベントがスタート。ハートのモチーフがキュートな飾りと，上品な赤いカーテンが目を惹くステージは，今回のイベントテーマ“LOVE”感を思わせた。


　観客も声出しOKとのことで，MCを務める鳥海さんと森久保さんがテンション高く挨拶をすると，会場のファンも元気に言葉を返していた。これにはキャスト一同にっこり♪


　「SympathyKiss」からは本イベント初参加となる梶原岳人さん，山下誠一郎さんが登壇し，フレッシュに挨拶。続くKENNさんは「オトパ初参戦……の気持ちで頑張ります！」とキラキラの笑顔でお茶目に挨拶。数多くのイベントに出演されている経験，ベテラン感が滲み出つつも，愛らしいコメントにイベント序盤ながらもフフッとさせられた。

　また，岡本信彦さんがラディのぬいぐるみを持って勢いよく話したり，前野智昭さんがご自身の演じる獲端ケイトを彷彿とさせる衣装を着用していたりなど，初っ端から目が離せないポイントが盛りだくさんであった。

“LOVE”がテーマの甘い朗読劇が展開！

　本イベントでは，公演ごとに異なる出演作品の朗読劇が展開されていく。“LOVE”をテーマとしている内容だけに，甘いセリフも盛り込まれた胸キュン必須のドラマぞろいだが，なかには作品の世界観が強く出たダークな内容のものも……。

　プレイしたことがないゲームもつい気になってしまうこと間違いなし。それぞれの作品とキャラクターの魅力，キャストの見事な演技とアドリブが詰まったドラマに，会場内はため息と笑い声が止まらない！


　「CharadeManiacs」の朗読劇では，どこからか飛んできたバッテリーが切れかかっている監視者のために，恋愛ドラマを配信して“愛のポイント”を溜めることになる陀宰メイ，獲端ケイト，廃寺タクミの姿が描かれていく。


　男3人で恋愛ドラマは無理と言いつつも，主人公への想いを語りながらプレゼントを選ぶメイ（店員役のタクミの棒読み演技がツボ！），綿密に考えこまれた豪華メニューが揃った料理を披露するケイト。タクミは“愛”についてまだよく分からないと語るも，2人の想い人への強い気持ちと奮闘する姿を見て，“愛”への理解を少し深めたようで……“愛のポイント”は見事100％を達成！


　朗読劇後のMCでは，古川さんが，本編がギスギスしているので，イベントで和やかな彼らの物語を演じられたことを幸せに思うと笑顔で話していた。今回はそんな穏やかな朗読劇だった（本編未プレイの人はその温度差に要注意！）。



　「SympathyKiss」の朗読劇では，アプリ開発に勤しむエスタリオ社員の五月女光基，虎走要司，その取引先であるテンプスティ社員の吉岡緑郎，比嘉月彦，そしてゲームを未プレイの人は「何ごと!?」と思うであろうヒモ男子である多井中 法が集って，新たなアプリ開発のためにサンプルとして甘いセリフを録音することになる。


　各々，自身と似たタイプのキャラクター設定にうまい具合に当たり（？），セリフを吹き込んでいく。それぞれ魅力たっぷりな甘すぎるセリフに，会場から黄色い声があがるひと幕も。糖度たっぷりのセリフはもちろん，なんだかんだノリノリで取り組む彼らの姿に微笑ましい気持ちになるドラマであった。


　朗読劇のあとは，アーティストの杉本新（THE SIXTH LIE）さんが登場して，オープニングテーマ「BYE MY LIFE/FOUND MY LOVE」を歌唱！　MCでは，現代を舞台にした本作に興味津々な森久保さんが，それぞれのキャラクターについて聞き込みしていく。梶原さんが光基について「彼は距離感がバグっているけど，自分は逆」と話すと，周りのキャスト陣が梶原さんの元に密集するお茶目なやり取りも……！



　「終遠のヴィルシュ」の朗読劇では，いつも穏やかで優し気なリュカ・プルーストから，「“心”とは何なのか？」「人の“心”を掴む術を知りたい」と相談を受ける，アドルフとアンクゥ。


　2人は恋愛絡みの相談だと察して，自身の大切な存在と過ごしてきた時間を思い浮かべながら，リュカにアドバイスの言葉を送っていく。また，「“心”を掴まれた出来事を経験したことがあるか？」という踏み込んだ問いかけに，アドルフは「寝ぼけてベッドに入ってきたこと」，アンクゥは「自分のからかいに頬を赤らめる瞬間。自分からの問いかけに不思議そうに首を傾げる瞬間。（続く）……」と口にする。

　2人の愛おしい者へのうっとりとした声色にドキドキしながらも，お互いに罵り合う（喧嘩するほど仲が良い!?）姿にほっこりとさせられた。

　このまま和やかに終わる――かと思いきや，ゲームをプレイした人には分かる，リュカの秘められし一面が露わに……。リュカの言う“心”は“心臓”のことだという衝撃的なラストで締められたのだった。

　そのあとのMCでは，鳥海さんと森久保さんも，その恐ろしさに驚きを隠せずにいた。八代さんも「順番良かったんでしょうか？（バラエティコーナーのあとで）」と心配する場面も。しかし，なぜか途中から森久保さんのモノマネで盛り上がる流れになり，「終遠のヴィルシュ」の時間はなんだかんだ満面の笑顔で終幕となった。



　「ラディアンテイル」の朗読劇は，エンターテインメント集団【CIRCUS】の団長 ジーニアの言付けで，団員であるザフォラ，イーオン，ラディは“LOVE”に反応する花・ラブリスを美しく咲かせるために，さまざまな方法で“LOVE”を集めることになった（ちなみに，ここでのジーニアは榎木さん，阿座上さん，岡本さんが演じたが，かなり膨張された動き＆演技で会場の笑いを誘っていた）。


　手始めにゲーム本編ではおなじみの“ラブ★ゲッツ！（とくに榎木さんの腰の反り具合がすごい！）”を決めてみるも，花は逆に枯れてしまう……。めげずに，ザフォラはナンパをするかのように積極的に迫りつつ，最後はまさかのキスをお見舞いするという甘いお誘いを披露。そしてラディは人型となって，会場から黄色い声があがるほどの刺激的なキスが盛りだくさんのお誘いで，花は見事に咲き誇った。

　しかし，花を成長させすぎると，爆発してしまうことが発覚。朗読劇の冒頭で，まるで脅迫しているかのような物騒なチラシ配りをしていたイーオンに，同じように公演宣伝をして，相手を怖がらせれば花が小さくなるはずとザフォラが提案するが……。イーオンは，ザフォラとラディのやり方と同じように実行してしまい（優しさと糖度たっぷりのお誘いであった），花はお決まりの大爆発！


　ドタバタの朗読劇が終わると，そのままライブが始まり，ikasumiccoさんが主題歌「未知の世界へファンファーレ！」をフレッシュに歌い上げた。イベントで生歌を披露するのは初とのことだが，堂々としたパフォーマンスを見せてくれた。

　MCでは，森久保さんのモノマネについての話題になり，ボタンを押すと森久保さんの声が出る装置が欲しいとの声が挙がった。そんななか，鳥海さんが「あなた，本当にフリー素材になりますよ！」とツッコむひと幕も。

　また，阿座上さんは「オトメイトパーティー」初出演だったが，そう思えないくらいにリラックスして挑めたこと，朗読劇でアドリブが盛りだくさん（ラブ★ゲッツ！ポーズはリハーサルと本番で異なっていたそう）だったことを話した。

抱腹絶倒のバラエティコーナー
10日昼公演はジェスチャーゲームで対戦！

　バラエティコーナーでは，「ハートを完成させろ！　ジェスチャークイズ♥」が実施された。コーナーが始まると，ステージの両サイドから，大きなハートがついた台車の装置（？）に乗った鳥海さんと森久保さんが愉快に登場。

　そのままルール説明に進むが，もっとみんなに理解してもらうために鈴村健一さんが特別出演した映像が上映されて……。映像では，鈴村さんが分身（!?）して，実際にゲームのルールを分かりやすくレクチャーしてくれた。しかし，その分身のシュールさ＆2人の鈴村さんのやり取りのぎこちなさに，キャストからは笑いとツッコミの嵐が巻き起こる。バラエティコーナー冒頭からかなりカオスな展開だ。

　そんなゲームのルールだが，ハートの装置に乗った2人のキャストがお題に沿ったジェスチャーを行って，回答者が答えていくというもの。正解するたびにハートの装置が中心に向かって接近していき，5回正解するとセンターでハートが完成。キャストは2チームに分かれて，ハートが完成したタイムの早さを競うこととなる。負けたチームは，イベントおなじみの「メロきゅん★ワード」を披露することに。

鳥海チーム	平川チーム
鳥海さん（リーダー） 興津さん 古川さん 八代さん KENNさん 榎木さん	平川さん（リーダー） 前野さん 岡本さん 梶原さん 山下さん 阿座上さん

　まずは，鳥海チームがゲームに挑戦する。ジェスチャーを担当したのは古川さんと八代さんで，台に立った2人は，カメラを真顔で見つめてやる気（？）アピール！　【桃太郎】や【スカイツリー】【梅雨】など，ちょっぴり難しめなお題を果敢に攻めていく2人だが，ハートが完成する一歩手前でタイムカーバーに。古川さんは悔しそうに「梅雨って何!?　どうやるの!?」と叫んでいた。

　平川チームは，前野さんと山下さんがジェスチャーを担当して，続々と正解を重ねて素早くハートを完成させることに成功！　ラストのお題【アリクイ】では，アリクイを表現した前野さんについて，キャストからは「顔がやばい！」「顔がもうアリクイだった」と大評判であった。ジェスチャー担当組の身体だけでなく，顔も張った動きは拍手ものである。


　勝敗は決まったものの，鳥海チームから「（平川チームの）お題が簡単すぎる！」と苦情が出てしまい，さらにリーダーの鳥海さんが土下座で再戦をお願いしたことで2回戦が決定した。ちなみに土下座は鳥海さん以外のメンバーもしていたが，榎木さんだけ悪い顔をしながら棒立ちしていて……その姿に，筆者は思わず吹き出してしまった。

　そして2回戦では，鳥海チームからはKENNさんと榎木さんがジェスチャー担当として出陣！　なんとかハートを完成させることに成功するも，リーダーの鳥海さんがまるで自宅でテレビを見ているかの如く，マイクをオフにしたまま回答していたことにキャストから総ツッコミが入るという，ほほ笑ましい場面も。

　平川チームは，阿座上さんと梶原さんがジェスチャー担当でチャレンジ。1回目よりも難題が続くが，2人の見事な表現力とリーダーの平川さんによる驚異的な回答力で，またしてもハートが完成する。


　2回戦めで熱い接戦を見せたものの，平川チームが勝利を収めて，鳥海チームが「メロきゅん★ワード」をお披露目することに。

　イベント恒例となる「メロきゅん★ワード」は，ファンから募集した“言ってほしい甘いセリフ”を，キャストが生披露してくれるお楽しみの時間だ♪　ピンクのムーディーな照明のなか，甘いセリフが披露されていく……。

　「（メロきゅん★ワードは）ご褒美ですからね」と話す鳥海さんは，前日の1公演めに出演していた吉野裕行さんのマネをした，特殊なマイクの持ち方“通称：吉野マイク”でセリフを披露！　続く，榎木さん，KENNさん，古川さん（セリフのあとに神々しい表情で，手を広げながら自分の位置に戻られる姿も面白かった！）にも伝染していく流れに。

　セリフはしっかりと甘いためきゅんとさせられるが，伝染したマイクパフォーマンスの効果で笑いもありのコーナーとなった。

　4作品の朗読劇とバラエティコーナーを経て，あっという間にエンディングの時間となった「オトメイトパーティー2023」。最後は，各作品の代表1人ずつからメッセージが贈られ，キャストと会場一体となっての「オトメイトコール」で締められた♪

　年に一度，開催されてきた乙女のお楽しみのイベントは，爆笑必須のバラエティコーナーが健在。かつ出演作品の新たに書き下ろされた朗読劇で，作品の魅力をより深く感じられる時間であった。次回のイベント開催にも期待しつつ，本イベントでも発表された新作など，今後もどんどん続く新たな展開にも注目しよう。

「オトメイトパーティー2023」公式サイト

（C）IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY　（C）IDEA FACTORY