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およそ半分のユーザーが黒字運営?――月刊ブロックチェーンゲーム通信 第1号。今回の分析ターゲットは,「キャプテン翼-RIVALS-」
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印刷2023/12/11 18:00

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およそ半分のユーザーが黒字運営?――月刊ブロックチェーンゲーム通信 第1号。今回の分析ターゲットは,「キャプテン翼-RIVALS-」

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 なんか最近ちょっと流行りつつあるかも……? ということは知っていても,どんなタイトルがあって,どういうもので,どれくらいの人が遊んでいて,中では何が行われているのか,実際にプレイしてみないとさっぱり分からないのが,ブロックチェーンゲームです。
 なのでこの連載では,毎月のブロックチェーンゲームのユーザー数や取引高ランキングの動向,そのとき話題になっているブロックチェーンタイトルの様々な分析データなどをdouble jump.tokyoが作成し,まとめて皆さんに紹介します。
 いやいや私はもうだいぶ詳しいから説明なんか要らないよという人は,詳細版のマンスリーレポートだけでもぜひご覧ください。いま現在のブロックチェーンゲームの流れを見るには,そのPDFが大いなる助けになるはずです。

【2023年11月】BCGマンスリーレポート(double jump.tokyo)


本記事は紹介を目的としたものであり,これらのブロックチェーンゲームのプレイや,NFTの購入を推奨するものではありません。投資行為にはリスクが伴いますので,十分に調べたうえ各自で判断してください。

ブロックチェーンゲームのユーザー数ランキング


順位 タイトル ジャンル MAU 先月比
1 Farmers World ファーミング 95万 +90%
2 Solitaire Blitz カジュアル 82万 +221%
3 Sweat Economy Move to Earn 72万 +40%
4 PlayEmber ハイパーカジュアル 22万 −16%
5 Alien Worlds シミュレーション 20万 −44%

※DappRadarから引用(2023年10月7日時点)。初回である今回の記事は,掲載時期の都合で10月頭の時点でのデータで作られていますが,2回目以降からはより早いタイミングでの掲載となります。なおユーザー数は,各タイトルに関連したブロックチェーンネットワーク上でのユーザーアクティビティをもとにカウントされています。ブロックチェーンに関係のないアプリ内でのアクティビティなどはカウントされていないので,ご了承ください。

 2023年10月7日時点のユーザー数ランキングは,以上のような結果に。
 前月比で+221%と大きくユーザー数を増やした「Solitaire Blitz」は,その名のとおりソリティアをプレイして,暗号資産$RLYを獲得することができるゲームです。ゲームプレイにNFTが不要なことが特徴で,ソリティアのスコアで対戦相手と競います。モバイルでプレイ可能で,その気軽さからユーザー数を増やしています。

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 また,4位にランクインしている「PlayEmber」は,ハイパーカジュアル系ゲームのプラットフォームです。プラットフォーム内のゲームは既にプレイ可能ですが,トークン獲得などのブロックチェーンゲームとしての要素については,まだベータテスト中です。

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ブロックチェーンゲームの取引高ランキング


順位 タイトル ジャンル 取引高 先月比
1 UP vs DOWN ギャンブル 5860万ドル(約87.9億円) +122%
2 Axie Infinity TCG 2490万ドル(約37.3億円) +14%
3 Gods Unchained TCG 1900万ドル(約28.5億円) +27%
4 Galactic Arena リアルタイムバトル 800万ドル(約12億円) +84%
5 Alien Worlds シミュレーション 310万ドル(約4.7億円) −16%

※DappRadarから引用(2023年10月7日時点)。初回である今回の記事は,掲載時期の都合で10月頭の時点でのデータで作られていますが,2回目以降からはより早いタイミングでの掲載となります。取引高ランキングは,各ゲームのNFTや暗号資産に関連したブロックチェーンネットワーク上のアクティビティを元にカウントされています。ブロックチェーンに関係のないアプリ内でのアクティビティなどはカウントされていないので,ご了承ください。

 2023年10月7日時点の取引高ランキングは,以上のような結果に。
 Play to Earnの草分け的存在である「Axie Infinity」はいまだに取引高が多く,2位にランクイン。いっときのバブルは弾けましたが,新コンテンツのリリースもされており,コミュニティはまだまだ健在であることが伺えます。

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 昨今,ブロックチェーンゲームや,NFTゲームといったワードをよく聞くようになった。本稿では,その火付け役とも言われる「Axie Infinity」シリーズの一つである「Axie Infinity: Origins」のプレイレポートをお届けする。ブロックチェーンゲームについて気になっている人はチェックしてほしい。

[2023/02/08 12:00]

 3位の「Gods Unchained」はトレーディングカードゲームです。カードにはNFTのものと非NFTのものがあり,NFTを買わなくてもゲームを始められるようになっています。ランダムなカードプールからデッキを構築するシールド戦がプレイ可能となったタイミングで,ユーザー数が増加しました。

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「キャプテン翼-RIVALS-」の分析


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 キャプテン翼-RIVALS-は,選手を育成して戦うブロックチェーンゲームです。PvEやPvPを通じて暗号資産を獲得したり,選手をはじめとするアイテムを暗号資産で売買することができるようになっています。

 バトルシステムは,選手のパラメータの大小を競うシンプルなもので,PvPではスキルによるバフやデバフの影響を受けます。選手の組み合わせによるシナジースキルもあるため,デッキの組み方とスキルの選択が勝敗に影響を与えるゲームです。

 ゲームで獲得できる暗号資産は,TSUBASAUT(UT)とTSUGT(GT)の2種類です。UTは発行量が無限で流通量が増加していき,GTは発行量がコントロールされており,ゲーム内での消費により流通量が減少していくという特徴があります。
 選手などの一部アイテムは,ゲーム内のマーケットプレイスで“MATIC”という暗号資産を使って取引することができるため,獲得したアイテムを売却することでMATICを得ることもできます。

・ユーザー分析

引用:https://dune.com/skatanz/tsubasa
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 ユーザー数は順調に増えており,2023年10月7日時点で5140アカウントです。7月下旬から増加が緩やかになっているのは,ゲーム内で獲得した暗号資産を出金するためのルールが厳しくなり,稼ぐ目的での新規ユーザーの流入が減少したためと推測されます。

※オンチェーンデータから筆者が作成
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 こちらは,ゲームの入出金データ(UT,MATIC)から算出した,ユーザーの収益分布です(2023年10月9日時点の集計結果で,評価額は入出金時のレートで計算)。入金した暗号資産は,ゲームアイテムの購入や,選手の強化に使います。またゲーム内で獲得した暗号資産は,出金して売却したりすることができます。

 およそ半数のユーザーは,ドル建てで入金した金額以上の暗号資産を獲得しており,1000ドル分以上の暗号資産を獲得しているユーザーは約300人いました。ゲーム内で獲得した暗号資産の出金制限が厳しくなってきているため,今後もこの分布は大きく変わらないものと予想されます。

・新コンテンツ「アリーナ」

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 9月18日からは,PvPの新コンテンツである「アリーナ」がリリースされました。アリーナでは,参加費としてGTを支払い,1週間のシーズン順位に応じて,その報酬としてアイテムやGTを獲得することができます。アリーナに参加するための必要選手数が10人と多いため,上位プレイヤー向けのコンテンツだといえるでしょう。

引用:https://medium.com/@CAPTAIN-TSUBASA-RIVALS(スライド内の図)
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 アリーナで獲得できるGTは,ゲーム全体として消費量が報酬量を上回るように設計されており,報酬としては,GTにアイテムを上乗せすることで支払った価値に見合ったリターンを感じられるようにしています。このように,GTはゲーム内の消費によって流通量が減少していくことで,価値を高めていくことが意図された設計になっています。

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 アリーナでは,上位プレイヤーの競争によって,強化するためのアイテムや暗号資産の需要が刺激され,経済が循環していくことが期待されています。まだ始まったばかりのコンテンツなので,効果が出てくるのは少し先になりそうです。
 4Gamerの不定期連載「NFTゲームの世界」でも2023年4月に紹介されていますが,本作はかなり頻繁なアップデートをかけるので,本稿掲載時点でもすでに内容が大きく変わっている可能性があります。興味がある人は,ぜひ公式Xなどで最新情報をチェックしてみてください。 

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[2023/04/07 12:00]

「キャプテン翼 -RIVALS-」公式X(元Twitter)


【2023年11月】BCGマンスリーレポート(double jump.tokyo)


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    キャプテン翼 -RIVALS-

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