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[TGS2023]ぜひ日本語化を! 絵本のような手書き風のビジュアルが魅力のファンタジーRPG&生活シム「Mirthwood」を紹介
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印刷2023/09/26 15:12

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[TGS2023]ぜひ日本語化を! 絵本のような手書き風のビジュアルが魅力のファンタジーRPG&生活シム「Mirthwood」を紹介

Vicarious PRのCFO / Co-founderであるDr Jorge Gaspar氏。とても気さくな方で,気軽なノリでいろいろ話していたのだが,あとで名刺をもらってその肩書きを見てびっくり。失礼はなかったかな……
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 東京ゲームショウ2023の会場で実施されていた企画「Selected Indie 80」のコーナーに,クラシックな絵本のような手書き風グラフィックスが特徴のインディーゲーム「Mirthwood」が出展されていた。

 本作は,アメリカのインディーデベロッパのBad Ridge Gamesが開発を進める,オープンワールドで表現されたファンタジー世界で自由に冒険/生活できるRPG&ライフシムだ。アメリカのビデオゲームPR会社・Vicarious PRのゲームパブリッシャであるV Publishingがグローバル向けの販売を担当する。

 そんな本作を,Vicarious PRのDr Jorge Gaspar氏に解説してもらいながらゲームをプレイしたので,その模様をとおしてどのような作品だったか紹介しよう。

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 本作の主人公は,戦争で荒廃した国から,新天地を求めてこの地へとやってきた“あなた”である。といったわけで,ゲームの最初に自分の分身となるキャラクターを作成するのだが,外見だけではなくバックグラウンドの設定もかなり細かい

 外見以外に設定できるのが,Land of origin(出生地),Social Class(階級),Profession(職業)の3つだ。出生地はTurienやKelsyrといった5つから,階級はRoyal(王族),Noble(貴族),Peasant(農民)の3つから選択できる。

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 出生地となる国は,Turienであれば大陸の中心にある征服者の国,Kelsyrであれば平原にある農業が盛んな国といったように,ロールプレイに欠かせない特徴付けがなされている。階級は,貴族であればオシャレだけど農作業は苦手,農民であればタフに働き続けられるが社会的に洗練されていないといった特性があり,それらはゲームプレイにも影響があるそうだ。

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 そして,かなり悩まされるのが職業。ゲームプレイ自体はプレイヤー好みに振舞えるので,ここで設定するのは“これまで何を生業にして生きてきたのか”を設定するというイメージだ。
 Fighter(戦士),Herbalist(ハーバリスト),Farmer(農家),Tinkerer(鋳掛屋/職人)といった7つの職種があり,非力な恋愛体質のActor(役者),飢えや病気になりにくいが恋愛に奥手なRatcatcher(害獣駆除者)といったように,職種別の得手不得手もさまざまある。なお,筆者は友達を作るのが苦手という特徴に共感し,Criminal(犯罪者)を選択した(もちろんマイナスだけではなく,アイテムを高く売りつけられるという特徴がある)。

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 主人公のクリエイトが終わると,船でこの地にたどり着いたのであろう,桟橋からゲームが始まった。
 この世界は大きく分けて6つの地域に分かれており,試遊はほんの一部を体験できるものだったが,各地は広く,またその風景や地勢も異なるものだという。

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以下,スクリーンショットはメディア向けの公式画像。現地ではゲームの世界(&Gaspar氏の説明)に没入しすぎて,撮影するのをすっかり忘れていた(それくらい楽しいゲームと説明だった)
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 「まずどこへ行けばいいの?」と聞いたところ「決められたものはないので,自由に歩き回ってください」とのこと。いわゆるサンドボックス的なゲームで,ゲームの世界の各地でさまざまなイベントが待っており,それらを進めていく形となる。強制的にイベント参加を求められることもなく,「君は○○してもいいし,しなくてもいい」という,自由に自分の物語を想像して楽しめるのが本作の魅力だ。

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 それらのイベントでは,プレイヤーの選択が大きな要素となる。今回の試遊では,二つのイベントでそれを体験できた。
 一つめは,痛ましい姿で木に打ちつけられた遺体との出会い。ここで表示された選択が,「剣を抜いてもらっていく」か「遺体を弔う」の2つ。この遺体は剣で木に打ちつけられており,その剣をいただいていくか,墓を作ってそこに埋葬するかを選べというのである。
 ゲームを始めたばかりの段階のため装備は心もとないが,しかし「よさげな剣があった。ラッキー」で持っていける感じではない。筆者は後者を選択すると,Gaspar氏は「あなたは優しいね。だいたいみんな剣を持っていってたよ」と言っていた。たしかにゲーム的に強い剣を得たほうがよさそうだけど……と思いながらもその場をあとにする。

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 もう一つの選択の場面は“会話”。なにやら気落ちしているおじいさんがいたので話しかけると,「元気づけてあげて」というクエストが発生した。この,会話の選択肢がかなりの種類があり,そしてユーモアにあふれている。
 Chat(おしゃべり),Jest(冗談),Romance(ロマンス),Gossip(雑談),Influence(影響力のある会話)という5つでカテゴリがあり,それらもさらに枝分かれしている。そのなかから相手の求める回答を選択できると会話が完了し,報酬や新しいトピックスを得られるというわけだ。なお,会話が成功したか否かはアイコンで視覚的に伝えられる。
 今回の場合,おしゃべりで元気づけようとしたらあまり効果がなく,雑談をしたら気がまぎれたようで会話が成立。報酬としてアイテムがもらえた。ゲームには,こういった会話ができる住人があちこちにいるそうだ。

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 戦闘はシンプルに,HPやスタミナ(そして空腹度)を気にしつつ通常攻撃と強攻撃,ガード,回避(ローリング)を繰り出しながら行うというものだ。安心して戦うには良い装備が必要となるが,いきなり甲冑を着た騎士と遭遇し大苦戦。「やっぱあのとき,お墓を作るのではなく剣をもらっておくべきだったかな……」と思いつつ撤退した。
 この,コマンド的な選択だけではなく「戦わずに逃げる」といった自分自身の判断もまた本作の“選ぶ楽しさ”の一つだ。この流れで紹介すると,我ながらなんだか言い訳っぽくも感じるが,実際そうなのである。

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 以下のことは今回の試遊では確認できず,Gaspar氏の説明や公式サイトの紹介文で確認したことだが,自分の家を作って野菜や家畜を育てたり,作物や畜産物をトレード(販売)したり,恋愛をして家族を持ったりといった形で,たっぷりファンタジー世界の生活を楽しめるようだ。
 また,農業をしていれば農作業がうまくなり,戦いを続けていれば敵なしの戦士に育っていくといったように,プレイヤー自身の行動が経験値となって溜まり,職業の熟練度がスキルという形で表現されるという。

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 このように,ファンタジー世界で自由な冒険と生活を楽しめる本作だが,(TGS2023の会場で聞いた段階では)現状は日本語版の展開は決まっていないとのこと。ただ,発表時より日本から大きな反響があるそうで,Gaspar氏は「ぜひ日本語でこのゲームを届けたい」という思いでこのTGS2023にやってきたそうだ。

 ブースには日本語字幕付きの紹介映像が流れていたが,それも「少しでも日本の人に分かりやすくしたい」と翻訳ツールを使って自作したものとのことだった。ゲームの要素はもりだくさんでテキスト量もかなりのゲームだけに,日本語で遊べるようになってほしい。アートスタイルやゲーム性にピンときた人はぜひ本作を追いかけ,そして声をあげてほしいと感じさせる一作だった。

ゲーム自体はもちろん,熱心に,そして丁寧にゲームを説明していたGaspar氏も印象的だった。届けたい,この熱い思いを……
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