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印刷2024/03/11 17:00

プレイレポート

[プレイレポ]デッキ構築型ハイスピードアクションがオンライン対戦に対応。「Duelists of Eden」はどこまでも自身のスタイルを追求できる

 クリエイターのThomas Moon Kang氏は2024年3月8日,PC用ソフト「Duelists of Eden」をSteamでリリースした。2020年に配信された「One Step From Eden」の続編にあたるデッキ構築型のハイスピード対戦アクションゲームだ。

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 2020年3月26日,「バトルネットワーク ロックマンエグゼ」や「Slay the Spire」にインスパイアされた新作ローグライクアクション「One Step From Eden」のが,Humble Bundleから配信開始となった。本稿では正式リリースを果たした本作のプレイレポートをお届けしていく。

[2020/04/01 12:52]

 本作は,4×4のタイルで区切られたフィールドで戦いを繰り広げる。前作「One Step From Eden」も同様のシステムではあるが,ローグライク要素をミックスした1人用ゲームだったのに対し,続編は対戦に特化したデザインになっている。
 本稿では,ベータ版によるプレイレポートをお届けしよう。製品版とは異なる可能性がある点にご了承いただきたい。



「Duelists of Eden」公式サイト



瞬時の判断と反射神経が重要なハイスピードバトル


 プレイヤーと対戦相手は,それぞれが4×4のタイルで区切られたフィールドを持ち,移動できるのは自陣のみ。さまざまな効果を持つスペルカードでデッキを組み,キャラクターごとに用意された攻撃方法や,デッキのスペルカードによる攻撃手段で相手の体力ゲージを削り切れば勝利となる。

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通常攻撃はキャラクターによって異なる。「サフロン」をはじめ,前作のキャラも再登板
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 通常攻撃やスペルカードによる攻撃は「マナ」を消費し,マナは時間経過に応じて回復していく。つまり,常に攻撃し続けることはできず,行動には自然と緩急をつけることになる。ボタンを連打していればなんとかなる……ということはないため,なかなか理知的なゲームシステムと言える。

マナが足りないときは「マナ不足!」と表示される。ひとまずマナの消費しない行動で時間を稼ごう
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 通常の攻撃手段はキャラクターの個性が色濃く出たものになっている。たとえばスパナを担いだ「ヘーゼル」は,自身の手前のタイルに箱のような物を設置して,防御壁を築ける。箱が壊されない限りは直線上の攻撃を防ぐので,かなり強そうに見えるが,4タイル先に雷を落とす「サンダー」といったスペルカードもあるため,絶対安心というわけでもない。自身のキャラの長所を伸ばすのか,短所を補うのか。デッキ編成はプレイヤーの個性が現れるところだろう。

自陣の最前列で使えば,相手のフィールドの最前列に箱を設置できる
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スペルカードは多種多彩,効果はさまざま。左上の青い部分の数値がマナのコスト,右下の赤い部分はダメージ値だ
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 こうした攻防に,「シールド」による防御と,さらに高度な「パリィ」が加わる。シールドはボタンを押しているあいだは攻撃を防げるが,シールドゲージを削り切られると2秒ほどスタンしてしまう。適度な防御は効果的だが,防御に徹しすぎると,相手はシールドの破壊を狙ってくるだろう。

シールドゲージがピンチになっても,最後の手段として使えるのがパリィ。攻撃を食らう直前にシールドを解除するとパリィになるのだが,リスクがかなり高いうえ,タイミングがメチャクチャ難しい
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 スペルカードシステムの面白い点は,コンボが可能なところだ。チュートリアルでも紹介されるが,相手をタイルの端の列に追いやる「プッシュソード」を使った直後,タイル端にトゲトゲを出現させる「バックスタブ」を使うことで,確実にバックスタブをヒットさせられるコンボが成立する。
 ただし,対戦格闘ゲームのコンボと同様に「コンボが成立するタイミング」があるため,スペルカードの発動が若干遅れると成立しないことも。けっこうシビアだ。

プッシュソードで押し込み……バックスタブでドーン!
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 スペルカードにはこうしたシナジー効果が期待できるものがあり,デッキ編成時にどういうコンボを主軸として使っていくかを考える楽しさがある。定番のコンボは当然,相手も分かっているので,いかにして相手の意表を突くかも重要になるだろう。


万人向けではないが,どこまでも自身のバトルスタイルを追求できる奥の深さ


 このゲームを真に味わい尽くすには,頭の回転の速さと反射神経がかなり高度なレベルで必要だ。
 まず,画面下部に表示される各カードのアイコンを見ただけで「どんな効果を持つカードなのか」を瞬時に理解できないと,スタート地点にすら立っていない。さらに「この2つのカードなら,あのコンボができるな」という判断を,対戦相手の攻撃を防御したり回避したりしながら考えなければならない。かなり脳が忙しく,「人を選ぶゲーム」は数あれど,ここまで選ぶのはかなり珍しい。

画面左端に表示されているのが,次に手元に来るカード。手元の2枚のうち,使ったほうのスロットに次のカードが入る。高速で戦いながら,アイコンのみ表示されたカードを把握して頭の中でコンボを組み立て……なかなかにハードだということは伝わるはずだ
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 バトルには格ゲーの攻防にかなり近い感覚があるが,本作は自分の可能な行動がカードに依存しているため,「出せる技が一定時間ごとに変化する格ゲー」といったところだろうか。

 格ゲーが本当にうまい人というのは,登場キャラクターのすべての技を把握している。必然,キャラ数が多いゲームは把握するための労力もスゴいわけだが,本作は15体のキャラを確認している。これは大変な部類に入るだろう。
 それに加え,豊富なスペルカードをデッキに組むことで戦いの幅を膨大に広げている。戦略性の高さは申し分ない一方で,いっぱしに戦えるようになるまでには格ゲー並,またはそれ以上の高いハードルが立っている。

使用可能なキャラクターは15体。可愛い女性キャラが多い
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グリッドの移動は,ボタン長押しで連続移動に設定できる。自分の遊びやすいタイプに調整しよう
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 本作は580円という価格からも分かるように,「One Step From Eden」から純粋にバトルの部分を抜き出し,オンライン対戦ゲームとして特化したタイトルだ。そのため,モードは「ランクマッチ」「アンレート」「トレーニング」「カスタム」「ローカル」の5つ。オンライン対戦にはP2P型ロールバック方式のネットコードを採用している。
 本作のバトルシステムに興味が湧いたら,前作「One Step From Eden」に手を伸ばしてみるのもいいだろう。

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バトルに勝利すると「SP」が手に入り,ゲーム内ショップにて「カラー」「スキン」「バナー」を購入できる
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 最初に越えるべきハードルがメチャクチャ高いゲームではあるが,刺さる人にはとことん刺さることは想像に難くない。刺さった人も「数十時間プレイしたから終わり」ではなく,さらに長期にわたって付き合うことになるはずだ。熟練者同士のバトルは,非常に見応えのあるものになるだろう。
 前作同様,決して「簡単なゲーム」ではないが,ジックリとやり込める奥の深い作品を求めているゲーマーはぜひトライしてもらいたい。


「Duelists of Eden」公式サイト

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