インタビュー
ZUNTATA 30周年記念インタビュー。現&元メンバーの10人が,VGM黄金期の思い出や未来の展望などを語った
さらに先の記念盤やライブ活動は?
4Gamer:
今後の活動についてお聞きします。気の早い話ですが,35,40周年の記念盤は考えていますでしょうか。
石川:
40周年まで行ったころには,もうCDというメディアがないと僕は思うんです。そのときにZUNTATAのレーベル活動として何をするかというのは,想像がつかないですね。
あえてアナログレコードを出すってのはどう?
石川:
今,またレコード盤が流行ってますからね。
Yasko:
プレイヤーは進化していて,今は針がレーザーなんですよ。ちなみに,透過しちゃうからソノシートは聴けないの。
石川:
何を使ってZUNTATAの音楽活動をアピールしていくかというのは非常に重要な課題なので,そこは次の世代に期待したいですね。アルバムでなくても,新しいメディアを使ってZUNTATAをアピールしていく方法を。
下田:
それで言うと,今やっているZUNTATA NIGHTのネット放送がありますよね。売り物ではないですが,あれも売ろうと思えば売れると思っています。
石川:
あと,ゲーム音楽ってムーブメントとしては海外の方が大きいんだよね。
COSIO:
海外ライブですか?
石川:
まあ海外展開なのかな? 海外に向けて何か発信してみたいとは思ってます。
内田:
海外向けのZUNTATA NIGHTとかやってみようか。通訳呼んでさ。
石川:
同時通訳でやるとすると,僕が「ぴひょ〜〜〜〜ん」ってやってるのとかどうするの?
Yasko:
通訳が「ぴひょ〜〜〜〜ん」ってやりますよ(笑)。
COSIO:
そもそも普段「ぴひょ〜〜〜〜ん」とかやってないでしょ(笑)。
下田:
自分達が頑張って英語で話せばいいんじゃないですか?
石川:
そんな気軽に言われても!
内田:
海外のショーに合わせたタイミングでやると面白いかもね。E3の前とか?
石川:
本当に海外でゲーム音楽の人気が高まっていて,例えばYack.さんが音楽をやった「エレベーターアクションリターンズ」とか。海外の人って,なんだか「エレベーターアクションリターンズ」が死ぬほど好きなんですよ。
Yasko:
ああいうシンプルなゲームが好きなのかな?
石川:
かもしれない。最近,ニューヨークのレーベルがタイトーのLPレコードを出しているんですけど,最初にライセンスしてくれって言われたのが「メタルブラック」と「ナイトストライカー」と「エレベーターアクションリターンズ」。
COSIO:
Yack.さんの二つも入ってるじゃないですか(笑)。
Yack.:
意味わかんねえ(笑)。
石川:
そのアルバムのプロデューサーが「エレベーターアクションリターンズ」大好きで。インナーを見ると「エレベーターアクションリターンズ」のことがビッシリ書かれていて,半分以上それで埋まっているんですよね。
(一同笑)
石川:
そういうわけで,いま海外が熱いので,何かやってみたいです。
4Gamer:
Google Translateは画像翻訳や「Google Pixel Buds」用のリアルタイム音声翻訳など,着実に進歩を続けてますから,近いうちに言葉の壁を越えるのも簡単になるかもしれませんね。
石川:
Japan Expoに呼んでくれないかな? 「Daddy Mulk」やったら三味線の音があるからウケそうだね。間違った和服みたいなのを着ていこうか(笑)。
COSIO:
「ニンジャウォーリアーズ」の曲なんだから忍者の格好で行きましょうよ。
石川:
じゃあ間違った忍者で。
COSIO:
「こんな忍者いねーよ」みたいな(笑)。
内田:
でも本当にエンタメとしては面白いんじゃないかな。現実性がある気がする。
SHU:
名前もちょっと変えてさ?
石川:
なんだろう……“忍びバンド”?
COSIO:
じゃあ次は忍びバンドで……どんな結論だ(笑)。
ライブと言えば,2018年1月13,14日に開催される「JAPAN Game Music Festival II:Re」への出演が予定されていますが,こちらはどのようなステージを予定されていますか?
石川:
ここでは現メンバーに元メンバーを何人か入れて,人数多めのライブをやります。ここにいる方では,TAMAYOさんとなかやまさんに参加していただくことになっています。ほかにも何人かすごい方々に参加していただいて,歴代の名曲をやろうかなと。30周年にふさわしい,豪華なステージにしたいと思っています。
4Gamer:
MASAKIさんと下田さんにうかがいたいのですが,ZUNTATA楽曲を演奏するというのはどういった感じなのでしょうか。例えば「Daddy Mulk」の三味線パートが大変というのは,トークショーなどでたびたび話題に上がりますが。
ライブ用にアレンジすれば普通に8ビートだったりするので,ドラムはそんなに苦労はないですね。たぶん鍵盤とかの方が……TAMAYOさんの曲はすごい転調しているものがあるので,覚えるのは相当大変だろうなと思うんですが。ギターはどうですか?
下田:
そうですね。ロックバンドのギターでよくある「Eマイナーの一発で合わせて,後はその場のアドリブ」というやり方が通用しない複雑なコード進行の曲ばかりなので,そこは大変ですね。
MASAKI:
あと,これまでのライブで感じたのが,お客さんに大人しい方が多いという印象ですね。ゲーム音楽ファンって,普段ライブに行かない方が多いのかもしれません。見える景色がこれまでやってきたバンドと違うので,面白いなと思います。
COSIO:
JAPAN Game Music Festival自体,席が用意されているという変わったライブですからね。
石川:
年齢層的にも,席が用意されていないと辛いよね。40代以上が多いので,オールスタンディングで半日は辛いな(笑)。
下田:
石川さん的には立って聞いてほしいですか? それとも座って聞いてほしいですか?
石川:
演奏する側で言うと,演奏が始まったら立ってくれたほうが盛り上がって良いんだけど,俺は観ている人と年代が一緒なので,座りたいっていう気持ちも分かる。クラブイベントとか行くと辛いもん,もう。
下田:
1990年代初期の一部のバンドには,エレファントカシマシとか平沢 進とか,「お前ら座って聴け」みたいな人達がいたじゃないですか。演奏スタイルによってはそういうのもありかなと思うんですけど……じゃあ,ZUNTATAは基本立ってほしいということで。
石川:
まあ曲によるね。ずっと立ってると「座っていいのよ?」と言いたくなっちゃうし(笑)。演者としては,1990年代のライブってどうでした?
TAMAYO:
とにかくアレンジを作るのが大変でした。
4Gamer:
それは,どういった方向性の大変さなのでしょうか。
TAMAYO:
パート分けとか,ライブ用にアレンジを作り直すことですね。
なかやま:
ゲームの曲は,演奏できなくてもいいという自由な状態で作られるわけですが,それをバンド編成に起こし直すとなると「どうすればいいの?」ってなっちゃうんですよ。
TAMAYO:
コードに割り振るんだけど,何のコードにあたるのか分からなかったりね。
Yasko:
私は通常の仕事もしながらライブの仕事もしなきゃいけないっていうのが,けっこう重荷だった。ライブは楽しいんだけど,ちゃんとお客さんに見せるライブに仕上げるとなると,労力がかかるでしょ?
内田:
映像も作ってたしね。
Yasko:
搬入搬出も全部自前だった。最初のころってキーボードケースがなくて買ったときに入ってた段ボール箱に詰めて運んでいたんですよ。2回目のライブか何かのときに,小倉さんが「なんでキーボードケースを買ってくれないんだ!」ってスタッフに怒っていたのを覚えてる(笑)。「俺達だけだぞ! こんなの貧乏臭くて恥ずかしいの」って(笑)。
なかやま:
小倉さんのキーボードは鍵盤が物理的に多いから,とりわけ大変でした。あとCASIO FZ-1とかあったんですよ。とくに札幌でライブをやったときは大変だった。
Yasko:
電車で運んだんだっけ?
石川:
いえ,飛行機で持っていって……。
なかやま:
街中はハンドキャリー。
※CASIO FZ-1のサイズはW1036×D325×H120mm,重量は17.5kg。
Yack.:
北海道を舐めてた俺も悪かったけどね。ゲロゲロに寒いしね。
内田:
基本的に,自分達だけで全部やってましたからね。グッズの企画からチケットのモギリから何まで。
Yasko:
物販もやってたよね。
“ZUNTATA LIVE 1997-CINETEQUE RAVE-”と“ZUNTATA LIVE 1998 「güten Talk」 from the earth”はとくに辛かったんじゃないのかな? 実は,ZUNTATAが主催したライブってこの2つだけなんです。他は,基本的にどこかの企画に出演者として乗っかっているので。主催すると,演奏以外にも運営とかチケットの販売とか会場入りとか,全部を考えなければいけないから大変なんですよね。
ただ,そのころ僕はZUNTATA-J.A.Mで気楽な「電車でGO!」の地方巡業をしていたので,あまり絡んでなくて。そんなに大変じゃなかった(笑)。
内田:
営業担当が,サウンド部屋の壁に今日はチケットが何枚売れたかっていうのを貼ってくるの。「まだ半分しか売れてないぞ」みたいな檄がサウンド部屋に飛ぶんですけど,どうしろっていう(笑)。
でも確か1000人近く入ったよね。渋谷ON AIR EAST(現Shibuya O-EAST)がギッチギチになった。
4Gamer:
今となっては搬入は専門業者に頼むようになって……。
石川:
そんなわけないじゃないですか(笑)。今も普通に僕ら自身でやってます。ただ,技術革新によって機材が圧倒的に少なくなったので,そういう意味では良かったですね。
昔は,とくに「ゲームミュージックフェスティバル'92」のときは一番大変だったね。20Uのタンスみたいなラックに音源を全部入れて,RolandのSYSTEM-100Mや,PC-9801とブラウン管も持っていって。
Yasko:
よくあんな危険な橋を渡ったよね……。
石川:
あれ以降,デジタルMTRを使うようになって,ちょっと楽になったんです。MIDIでつないでシーケンサで出して……というのは,あまりにも大変すぎるので。
4Gamer:
MASAKIさんと下田さんは,そういった過去のエピソードを聞いてどう思われます?
MASAKI:
僕はドラムですが,普段はサンプリングパッドを使っていて,それが自分にとっての普通なので,「そんなこともあったんだー」という感じです。
下田:
自分は中高生の頃,TM NETWORKの楽譜に載っていた機材の配線図を見て,ライブで真似をしたいと思っていました。今はノートPC一台で何でもできて楽なのですが,当時の山積み機材でのライブにはロマンがあるというか。当時憧れていたのに近いことを今ZUNTATAでやらせてもらっているので,すごく楽しんでいます。
4Gamer:
作曲についても昔の話を聞くことがあるかと思いますが,いかがでしょうか。昔話でよく話題にあがるところだと,OTISに関してとか……。
下田:
自分は,あの辺のローファイサンプラーがけっこう好きなので,そういう昔のハードを割りと触っている方だと思います。OTIS自体は触ったことがないですけど,やってみたい気はあります。
なかやま:
ちゃんと動く機械しか触ったことない人はそう言う(笑)。僕らの時代は,Ensoniqどうこうよりも開発環境が大変だったんだよ。
下田:
確かに当時の環境でやるのは厳しいと思います(笑)。ただ,制限のある環境で曲を作るのはぜひやってみたいですね。
4Gamer:
個人的にチップチューンミュージックが好きなので,そういうサウンドも聞いてみたいですね。
私はインティ・クリエイツで「ロックマン」シリーズなどのサウンドをやらせていただいて,そこから実機系の音源に触るようになりました。「reZonance World」に「たけしの挑戦状」(iOS/Android)の追加曲が入っているのですが,そのときのノウハウを使って,実機でやっています。
「たけしの挑戦状」の既存の曲に曲調や音色を合わせないといけないので,LFOのビブラートは派手に使わないとか,普通はベースのゲートタイムを32分音符1つ分くらい短く設定してリズムの歯切れをよくするところを,あえて伸ばしっぱなしにするとか,意識して“逆テクニカル”みたいなことをしました。CDでもそういった点を意識して聴くと楽しんでもらえると思います。
内田:
マニアックすぎる(笑)。
Yack.:
Hallyくんと話しているみたいだ(笑)。
下田:
Hallyさん,並木(学)さんとは,よくそんな話をさせてもらっています(笑)。
そういえば「ダライアス リミックス」で並木さんが「BOSS SCENE 7」の音色をそっくり再現されていて,そのやり方を教えてもらおうと「あれはどうやって再現したんですか?」って聞きに行ったんですけど,解析をされていて。自分はさすがにそこまでやれないですね。音色のパラメータを見たりはできるので,それは参考にしています。
Yack.:
解析してたんだ! 耳コピかと思ってた。
下田:
耳でも近いところまでは再現できるらしいです。ZUNTATAのOBだと瓜田(幸治)さんもすごくFMの音色作りが上手くて,相談させてもらっています。あとはDX7用音色カートリッジの「生福」を作った生方則孝さんという方が,自分の師匠筋にあたるのですが,その方の音色集をよく使わせていただいています。
4Gamer:
作曲歴の長い方々は,環境の変化についてどう思われていますか?
TAMAYO:
今だったらチップチューンも楽しいかもしれないけど……当時は辛かったね。
なかやま:
その通りです!
TAMAYO:
どうやったらいい音源になるのかっていうのを,追求し続けていました。
下田:
そういえば,前に資料倉庫に行かせてもらったとき,Yaskoさんが入社1年目に書かれた「これからはFM音源の時代」みたいなレポートを拝見させていただきました。
Yasko:
すげー古い(笑)! DX7が出たばかりのころだったかな。FM音源がゲームの基板に乗るどころか,世間にやっと出てきたくらいの時期だから。FM音源ってすごいテクノロジーだと思ったもん。
TAMAYO:
当時はPSGの3音で曲をどう構成するのかが大変でした。1つをリズムに使ったら残り2音で,それをベースにするのか伴奏にするのか,すごく大変でしたね。休符のところでディレイをかけたり。
Yasko:
隙間に音を埋め込んだりね。
下田:
そういうのを経験していると,少ないパート数で作る勉強にはなりますよね。室内楽や四重奏に近い感覚があると思うんですけど。
TAMAYO:
それはあるね。
Yasko:
もっとシビアだけどね。室内楽だったら休符にディレイは入れない(笑)。
内田:
今はチップチューンベースのソフトシンセがあって,いくつも音源を使えちゃうじゃない。それで鳴らして「チップチューンミュージックです」って言う人もいるけど……「3音でやれよ」みたいなことは思うね(笑)。
下田:
自分は原理主義者というか,そういったことはすごく意識しています(笑)。
内田:
並木さんも,そういうのに異様なほどこだわっているよね。
Yack.:
あの人はROMを焼くからねえ。
MASAKI:
僕はもう完全にソフトシンセで,立ち上げた瞬間から音を出せるので,その辺の苦労は分からないですけど。
内田:
苦労しなくていい。この文句は年寄りの戯言だから(笑)。
なかやま:
本当,知らなくてもいい話で,それこそ洗濯板で洗濯するような,そういうレベルの話ですよ。自分は学生を相手にしていて「この子達に16進数とか教えてもたぶん役に立たないだろうな」と思っています。それよりも,今ある技術をちゃんと使えるようになってほしいですね。
確かに年寄りとしては,昔のことは伝えていきたいんだけど,それはあくまで思い出なので。年寄りが楽しめればそれでいいのかなと思っています(笑)。
MASAKI:
ただ,今は制限がないからこその厳しさもありますよね。ボカロPの曲などを聴くと一発で分かると思うんですけど,一般の方々のクオリティが上がっているんですよ。
タイトーに入る前,いろんなコンペにガンガン出しまくってたんですけど,だいたい20曲に1曲くらいしか通らなかったんです。僕としては自分の作品に自信があったし,クオリティもそれなりになっていたんですけど,多くの人が手軽にかっこいいサウンドを作れるようになったので,相対的にハードルが高くなっています。でも僕は大変だと燃えるタイプなので,それはそれで「負けねーぞ!」と,エネルギーになったりもするんですけど。
Yasko:
現行でサウンド開発をやっている人と話したとき「内蔵音源作れるんですか。すごいですね!」って言われて,「ちょっと言ってる意味がわからないんだけど……」ってなったんですよ。サンプリングしてWAVにして出すのが当たり前になっているから,音源の構築ができない人ばかりで,それができる人は尊敬されるみたいです。そういうのを今の人がまったく知らないっていうのにはビックリ。
内田:
あと,今の人はループなんか取らないよね。
MASAKI:
やったことないですね。
下田:
自分はサンプラー世代なので,Kontaktでループ取ったりは今でもしています。
Yasko:
どうやったらプチプチ言わさずループを取るかというのが,腕の見せどころだったりしたんですけど。
内田:
PlayStationのころまでは内蔵音源を使っていたから,そうだったよね。
COSIO:
ニンテンドーDSも内蔵音源ですよ。だから,僕も内蔵音源は一応やってます。
なかやま:
そうだ。自分が社外からいろいろ教えたんだよね。「私のハッピーマナーブック」のときに。
COSIO:
それもあるし,石川さんからマニュアルを「はい」って渡されて。「マジすか」ってなりましたけど。
内田:
まあ,今の人は便利な環境を使っていいものを作ってください(笑)。
MASAKI:
わかりました! スマホがなんで動くのか知らないけど使ってるような感じですかね。電子レンジは何で暖かくなるのかよく分からないけど使っているような。
COSIO:
……それくらいは知っておかないと事故るよ?
現ZUNTATAも旧メンバーも全力で活動中!
4Gamer:
そろそろ終了の時間ということですので,何かお伝えしたいことなどがあればお聞かせください。
Yasko:
2018年2月28日の「東京ゲーム音楽ショー2018」でプライベートアルバムを販売します。これはPSG音源だけで作ったアルバムで,今のところ私と,「女神転生」の増子津可燦(増子 司)さん,「ファンタシースターIII」のIPPO(竹内出穂)さんの参加が決まっています。私の会社のFacebookでの先行予約販売を考えていまして,こちらでは会場販売特典に加えて先行予約特典も付きます。あと,それとは別に私のオリジナル曲をTuneCore Japanでダウンロード販売していて,iTunesやMoraなどから購入できます。Facebookで試聴ができますのでお聴き頂いて“いいな”と思った方は,ぜひぜひご購入を。
なかやま:
私も東京ゲーム音楽ショーにブースを出します。今回は谷岡久美さん,Asahina_Yuくん,ゲーマデリックさん,細井総司さんと,アレンジバトルという企画をやっています。これは各自がオリジナル曲を1つずつ持ち寄って,それぞれアレンジしたミニアルバムを作り,その売上を競うというものです。
Yack.:
俺は最近だと,こないだ出た「旋光の輪舞」のアレンジアルバム(関連記事)くらいかな。あとは来月末,COSIOといっしょに福岡でDJをやります。九州出身のゲームミュージックコンポーザーによるDJイベントの「OUT NOW」(関連記事)に,毎年出ているんですよ。
TAMAYO:
私は東京ゲーム音楽ショーで,BETTA FLASHとしてライブをやります。ぜひ見に来てください。
石川:
東京ゲーム音楽ショーはSHUも出るんだよね
SHU:
はい。まあ,あえてアピールしないでおきます。
COSIO:
11月25日に,Yack.さんの言った「OUT NOW」という福岡のDJイベントに出ます。11月11日にもイベントがあるのですが,その告知は石川さんにお任せします。あと,毎月第一土曜日にやっている「VGM Ghetto」というゲームイベントでレギュラーのDJをしています。
それとレッド・エンタテインメントさんから11月9日に「俺達の世界わ終っている。」というPS Vita用のアドベンチャーゲームが発売されるのですが,それのSEを担当させていただきました。
あと,僕も東京ゲーム音楽ショーにブースを出します。ただ,何を作るかは全く考えていません(笑)。12月くらいに作り始めると思います。
石川:
ZUNTATAは,タイトーステーション 溝の口店のMEGARAGEで,11月11日に「REAL ZUNTATA NIGHT 3」というイベントをやります(関連記事)。小倉さん,高木さん,そして元サイトロンレーベルの大野さんが出るトークショーです。DJとしてYack.さんとCOSIOも出ます。
4Gamer:
チケットはすでに完売となっておりますが,配信は……。
石川:
あります! チケットは2日で瞬殺でした。
4Gamer:
それでは最後に,石川さんから総括的なコメントをお願いします。
石川:
今回,ZUNTATA30周年のアルバムをリリースするということで,こうやって懐かしいメンバーを集められて,非常に嬉しく思っています。最初,小倉さんがZUNTATAを立ち上げて,そこからバトンをいろいろな方が受け継いで,現状僕が持っているわけですが,これは次の世代に受け継がれるものだと思っています。
今ここまで持ってきたZUNTATAブランドを,次の世代が引き継いで,僕が想像もしないようなZUNTATAを作ってほしいですね。これから40周年,50周年……100年,300年までいくかもしれないですけど。今とはまったく違う「これがZUNTATAなのかよ!?」となるように進化していったら面白いと思います(笑)。
4Gamer:
バトンを受け継ぐ可能性のある立場としてはどうですか?
MASAKI:
あ,がんばります。
COSIO:
軽っ!!
MASAKI:
時代が進んで,いずれCDはなくなると思うんですけど,音楽自体が廃れることはありませんから,違う媒体が生まれていると思います。そこに乗っかるとか,いい感じにやっていきたいですね。いい感じでいきます。
内田:
ふんわりとしてるなぁ(笑)。
下田:
10年くらい先なら見えなくもないですけど,20年,30年経てば全然変わってくるので,そのとき何をやっているかは……。それでも,ZUNTATAの名前が残っているようにしたいと思います。いい感じで(笑)。
ZUNTATA公式サイト「Z-Field」
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