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RX 7600M XT内蔵外付けGPUボックス「GPD G1」の国内予約が始まる。USB4でGPD製品以外のPCでも使える
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印刷2023/08/04 18:29

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RX 7600M XT内蔵外付けGPUボックス「GPD G1」の国内予約が始まる。USB4でGPD製品以外のPCでも使える

 2023年8月4日,天空は,Shenzhen GPD Technology(以下,GPD)製の携帯型ゲームPC「GPD WIN 4 2023」と,外付けGPUボックス「GPD G1」の予約受付をGPD公式WebストアやAmazon.co.jp,小型PC専門店ハイビームで開始した。いずれも10月中旬の出荷を予定しており,税込価格は以下のとおり。なお,8月31日までに予約すると,本体価格を割引するという。

●GPD WIN 4 2023
  • CPU:Ryzen 5 7640U,メインメモリ容量:16GB,内蔵ストレージ容量512GB,11万500円(早期予約価格:10万9800円
  • CPU:Ryzen 7 7840U,メインメモリ容量:32GB,内蔵ストレージ容量512GB,13万7800円(早期予約価格:13万5800円
  • CPU:Ryzen 7 7840U,メインメモリ容量:32GB,内蔵ストレージ容量2TB,15万7800円(早期予約価格:15万3700円
  • CPU:Ryzen 7 7840U,メインメモリ容量:64GB,内蔵ストレージ容量4TB,20万7000円(早期予約価格:20万2000円

●GPD G1
  • 本体のみ:10万6800円(早期予約価格:10万4300円
  • 本体+Oculinkケーブル:11万5600円(早期予約価格:11万1100円
  • Oculinkケーブルのみ:8800円

 GPD WIN 4 2023は,既存の「GPD WIN 4」をベースに,CPUを「Ryzen 7 6800U」から,「Ryzen 7 7840U」や「Ryzen 5 7640U」といった新しい世代のCPUに変更した製品だ。加えて,容量64GBのメインメモリや,容量4TBの内蔵ストレージを搭載するモデルをラインナップしているのも見どころとなっている。

GPD WIN 4 2023
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 また,GPD WIN 4 2023では,周辺機器接続用のインタフェースとして「OCuLink」を新たに採用したのも見どころだ。同じくOCuLinkを備えた外付けGPUボックスであるGPD G1と接続することで,単体GPUの性能を利用できる。

 さて,GPD G1について,天空とGPDから詳しい話を聞けたので,その特徴を紹介しよう。
 GPD G1は,AMDのノートPC向けGPU「Radeon RX 7600M XT」を内蔵したGPD初の外付けGPUボックスである。Radeon RX 7600M XTは,RDNA 3アーキテクチャをベースのGPUで,AMDによると,デスクトップPC向けの「GeForce RTX 3060」を超える性能を有するという。

GPD G1
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AMDが公開したRadeon RX 7600M XTとGeForce RTX 3060の性能比較
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 窒化ガリウム(GaN)を採用した容量240Wの電源を内蔵することで,公称本体サイズが225(W)×111(D)×30(H)mmと小さいのもポイントだ。デスクトップPC向けのグラフィックスカードを搭載するタイプの外付けGPUボックスと比べて,カードの交換はできないものの,かなり小さく,PCとセットで持ち運びやすい。

GPD G1と外付けGPUボックス「AKiTiO Node Titan」のサイズ比較
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 PCとの接続インタフェースは,OCuLinkに加えて,Thunderbolt 4やUSB4(=Thunderbolt 3)でも可能だ。OCuLinkを備えるPCは,GPD WIN 4 2023や「GPD WIN MAX2 2023」など,ほとんど市場にないので,生かせる場面が限定的だが,USB4やThunderbolt 4を備えるPCでも理論上は利用できるので,OCuLink搭載製品以外でも活用できる可能性はある。

GPD G1の前面。中央にOCuLink(左)とUSB4(右)が並ぶ。右端には電源ボタンを備える
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GPD WIN MAX2 2023
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GPD WIN MAX2 2023のインタフェース。赤枠で囲った部分がOCuLink
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 天空では,第11世代Coreプロセッサの「Core i7-1165G7」を搭載した薄型ノートPCを使った性能検証も行っており,「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を実行したところ,Core i7-1165G7の内蔵GPUでは「5269」までしか出なかったものの,GPD G1と接続した場合「14995」と,約3倍のスコア向上が得られたそうだ。

GPD G1とGPD WIN MAX2をUSB4で接続した様子。GPD G1では,出力60Wの電源供給にも対応しているので,接続はUSBケーブル1本だけでできる
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2020年発売のノートPC「dynabook VZ/HPL」での検証結果
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 GPDのCEOを務める汪 俊征(英語名 Wade)氏によると,「GPD G1を購入する人の9割は,OCuLinkではなく,USB4やThunderboltでPCと接続するだろう」と話す。なお,USB4やThunderboltに比べて,OCuLinkは転送速度が早いので,OCuLinkで接続したほうが,ゲームプレイ時の性能が15%ほど向上するとのこと。GPD G1の性能を生かすには,OCuLinkの使用が望ましいようだ。

 GPD G1は,それ以外のインタフェース類として,DisplayPort 1.4a×2,HDMI 2.1×1,USB 3.2 Type-A×3,SDカードリーダーも備える。外付けGPUボックスだけでなく,PC用ドッキングステーションとしても利用可能だ。

GPD G1の背面インタフェース
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 小型の外付けGPUボックスについては,GPDの競合であるONE-NETBOOK Technologyも開発を表明している(関連記事)。今後は小型PCメーカーから,PC本体だけでなく,外付けGPUをはじめとする周辺機器でもさまざまな製品が登場しそうだ。

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GPD WIN 4 2023製品情報ページ

GPD G1製品情報ページ

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