［TGS2023］モルドバ生まれの2Dアクション「Anima Flux」は，手描き風アートの協力型メトロイドヴァニア

　「東京ゲームショウ2023」のエキスポフロアに，モルドバの首都キシナウに本拠を置くデベロッパの2Dアクション「Anima Flux」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch）が出展されている。

「Anima Flux」公式サイト

　「Anima Flux」は，遠い未来の世界で勢力を広げる独裁政権が作り出した，遺伝子強化戦士の男女が主人公だ。都市を制圧した無数のミュータントに戦いを挑むという横スクロールのゲームで，プレイヤーは，剣で戦う男性戦士，または弓矢を武器にする女性戦士のいずれかを操作する。男性戦士を選べば，女性戦士はAIが操作するという形で，2人は常にペアを組んで，荒廃した都市を進んでいく。ボタン1つでキャラクターの切り替えが可能で，状況やヘルスの減り具合などに合わせて適宜キャラクターを変えながら，激しいアクションを繰り広げていくのだ。


　公開されているトレイラーでは，1980〜90年代のアメコミ風キャラクターのアニメシーンが確認できるが，マントやマフラーをなびかせながら走る様子はどこか日本的でもある。手描き風アートで細かく描き込まれたグラフィックスが目をひくところだ。
　プラットフォームに飛び移るのに失敗しても，手でプラットフォームや壁に掴まってよじ登るといった表現も細かく，オンラインまたは，同一画面で2人のプレイヤーが協力するCo-opに対応しているのも特徴で，仲間と共にボス戦に挑むのは楽しそうだ。

　会場で公開されたデモはゲームの導入部分で，無人化した都市に潜入した2人の戦士がアラームを鳴らしてしまい，その音を聞きつけてやってくるミュータントたちと戦いながら，マップに点在する複数のアラームを解除していくという場面が試遊できた。
　横の広がりだけでなく，上下の探索要素もあり，空中ダッシュやダブルジャンプで移動して，無限に湧き出してくるようなミュータントたちとの激しい戦いを楽しんだ。


　「Anima Flux」を開発するデベロッパの名前もAnima Fluxで，これまでモルドバでVRゲームやモバイルゲームを開発してきた，Jolly Coという企業を母体とする，かなり規模の大きい開発チームであるようだ。現在，10月に開催される「Steam Nextフェス」に向けて，デモ版を仕上げている途中とのこと。東京ゲームショウでプレイする機会を逃した人は，「Steam Nextフェス」に期待してほしい。

「Anima Flux」のデモを紹介してくれた，ゲームデザイナーのAvantaj Prim氏（左から3番目）ら，開発メンバーたち

東京ゲームショウ2023公式サイト

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